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口腔機能低下症

本年4月から健診で「後期高齢者の質問票」というのが付くようになりましたが、これは高齢者が多くなるこれからの社会の中で、いかに高齢者に特化した健康指導ができるかということが重要になるからです。先日、人間ドック学会からも「高齢人間ドック受診者指導の手引き」という小冊子が配布されてきました。

わたし自身が徐々に対象者に近づいている状態で「高齢者」という単語を特化して使うのに若干の抵抗感を抱きつつ働いています(「あそこにいるばあさんが足がヨボヨボでハラハラしたよ」と、きっと自分より遙かに年下であろう老人のことを言う85歳の義母のような悟り方はできませぬ)が、そんな高齢者の生活管理の中に『口腔機能低下症』があります。

全身の機能が低下して要介護リスクが高まると云われる『フレイル』や『サルコペニア』に繋がる重要なポイントで、咀嚼機能(噛むこと)の低下と嚥下機能(飲み込むこと)の低下を併せて口腔機能の低下(『オーラル・フレイル』)と云います。日本老年歯科学会のホームページによると、”「口腔機能低下」とは、加齢により口腔内の「感覚」「咀嚼」「嚥下」「唾液分泌」等の機能が少しずつ低下してくる症状です。「口腔機能低下」を早期に自覚することで生涯にわたり、食べることを楽しみ、会話に花を咲かせ、笑顔が続く健康長寿を支えます。”とあります。口腔機能低下症についての説明も載っているので是非ご一読ください。

 これ、実はわたし自身で置き換えてみてもわかります。機能低下の最初のステップは、「口腔リテラシー(関心度)の低下」と「う歯・歯周病、歯の喪失」です。たまたま、一昨年から約一年間歯の治療に通ったからこそ歯磨きを丁寧にするようになりましたが、わたしは退職して社会から離れたら口のことなんか全然興味なくなるかもしれません。人に会うわけでもないのだから歯磨かなくてもいいんじゃない?めんどくさいし、とかすぐ思ってしまいそう。次の段階では、すでに最近「滑舌低下」が甚だしいのが実感でわかります。まだ、むせたりこぼしたりはあまりない(全然、とは云えないのがさびしいが)が、滑舌が明らかに悪くなりました。若い頃は演劇人として舞台にも立ったから発声練習や早口言葉などお手の物だったし、そもそも今でも人と話すことが仕事なのに。

で、どうしたらいいのかしら。ということで、『「口腔機能低下症」と診断された方へ』を参考までに・・・読んでみたけど、これ意外にめんどくさそう。でも、せめて昔やっていた発声練習でも再開しておいた方がいいかも、ですね。

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