太ももデブ
「肥満・過体重の人は太腿の周囲の長さ(太腿周径)が大きいほど血圧が低く、心臓疾患リスクが低下する」という研究報告が中国・上海交通大学のJie Shiらによって報告されたそうです(Endocr Connect, 2020; 9: 271-278)。
中高年住民コホートデータを分析した結果で、「肥満・過体重者では、大腿により多くの体重負荷をかけることが健康に寄与し、高血圧の早期発見にも役立つ可能性が考えられる」とのこと。
「過体重・肥満の中国人では、大腿周囲が大きいことが高血圧リスク低下に関連していた。下腿周径は、過体重・肥満者の高血圧および心疾患など他の合併症の早期発見・予防のために安価で有用な指標となりうる」
「腹部の脂肪とは対照的に、脚の脂肪は代謝に有益な可能性がある。その理由として、大腿筋/脂肪が皮下に蓄積し、糖・脂質代謝や血圧の安定化に有用な種々の物質を分泌することが考えられる」
というのですが、勘違いしてはなりません。単に太ももの太い人が高血圧になりにくくいと云っているのではなく、「太った人の中では」という条件付きです。正常体重の人には当てはまらない結果のようです。
「ふーん、そうかなぁ」って思うでしょ。中国人は日本人と違って大陸型の体型(欧米に近い体型)だから、体幹の太さの割に足(特に太もも)が細い人が多い印象がありますが、それが影響しているかもしれません。ちなみに、高血圧治療中の私は、体重が増えると血圧コントロールがうまくいかず、やせると良好になります。やせたときの方が太ももの太さは明らかに細くなります。わたし自身の実験データではこの結果は当てはまらないみたいです。それとも、スクワットの回数を増やしてなんとかして太ももをキープさせながらダイエットしたらもっと改善(内服が要らなくなる)する可能性があるということかしら。
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