EVALI(電子たばこ関連肺傷害)
”電子たばこ関連肺傷害(e-cigarette, or vaping, product use-associated lung injury;EVALI)は、もはや世界的によく知られた疾患概念となった。日本では電子たばこに規制がかかっているため、EVALIに遭遇することはほとんどないが、世界的に問題となっているこの呼吸器疾患について知っておく必要があるだろう”という書き出しで、Medical Tribuneの『Doctor's Eye』の記事(倉原優先生)が配信されました。
<新型コロナ並みに重篤な電子たばこの肺傷害~米CDC 2,618例の検討>という題名です。
電子タバコの肺傷害(障害ではなくて傷害)は、その重篤さが最重症のCOVID-19(新型コロナ感染)と区別できないほどの肺炎です。もちろん日本で許可されている加熱式タバコではなくて米国で吸われている液体型電子タバコのことであり、その成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)やビタミンEアセテートが悪さをしているそうですが、倉原先生の云うとおり、諸外国(特に米国)で許可されているモノはいとも簡単に国内で許可されるのが常の日本にあって、この肺破壊兵器だけは日本で認可しないでほしいと切に願う者のひとりです。
というか、今回のCOVID-19流行をきっかけに、あんな激しい肺破壊をもたらす電子タバコ類を全廃すべきだという動きに世界的に発展してほしいものです。ちなみに、日本で許可されている加熱式たばこについては急性好酸球性肺炎などの報告が続いているそうですが、これはEVALIほどの重篤さはありません。アレルギー関連の白血球の反応のようです。でも結局これもまた、人工異物が体内に吸い込まれることによる生体の拒絶反応。まあ、イラン世話かもしれませんが、自らのカラダが「イヤだ!」と訴えているモノなのだから、変な言い訳せずにスッパリ縁を切った方が良いんじゃないんでしょうかしら。
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