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夜型人間

先日の『時間栄養学』の紹介の中にも何度か出てきた『夜型』・・・時間栄養学的には夜型より朝型の生活様式の方が病気予防には有利なのだそうです。そもそも人間の歴史は、朝起きて朝飯前に仕事して、日が昇って暑い間は家でゆっくり休んで、夕方になってもう一度仕事して、日が沈んだらさっさと寝る、というのがサイクルでしたから『夜型』なんて存在しようがなかったのではないかと思いますし、学校や仕事も朝から始まるのが常です。

でも、ヒトの体質にはそもそも『夜型』と『朝型』があって(詳しくは2014.3.24『25時間周期のウソ(前)』か、その記事の原著『8時間睡眠のウソ。 日本人の眠り、8つの新常識』(日経BP社、三島和夫、川端裕人著)をお読みください)、それは各人特有の体内時計が24時間からどれくらいズレているかにかかってきます。朝起きて学校に行くのが辛い、仕事に行っても午前中ぼーっとしている、そんなヒトは全員が夜更かししすぎているからではなく、初めから油断すると夜型になっていく傾向の体内時計の人が居るのだと聞いています。

だから、朝型人間になるのが時間栄養学上とても良い、といって夜型人間が朝型に直そうと無理をすると返って体調を悪くすることもあるそうですのでご注意ください。夜型を助長するのが夜の強い光刺激(夜の街のネオンやスマホの光)なので、夜にそれに触れないことは鉄則ですけど、今やスマホなしでは生きていけないヒトが多いかもしれません。また、高齢者ほど朝型にシフトしてしまいます(これは2014.8.『朝型/夜型への変化』でも触れたことがあります)が、それだからといって、朝型人間の老人が必死に夜更かしして夜型人間に変えようと頑張っても決して若返れるわけではありません。

自分の特性の中で、ただ、自分の日々の生活リズムだけは崩さないようにしながら、とりあえず爽快な朝を迎えられる毎日に感謝できるようになればいいかなと思っている今日この頃です。

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