「新しい生活様式」に思う
家の近くにキッチンカーが店を出すようになりました。公園の駐車場を閉鎖したおかげで歩いてくる人が増えて、ちょうどこの通りがお客さんの引っかけどころのようです。先日、『給食揚げパン』という看板を見て、「おーなつかしい。揚げパン、好きだったんだよね」と云ったら、「えー私はキライだった。普通のコッペパンに比べたらまだマシだったけど・・・キライなのに『食べてしまわないと席を立たせない』とか先生に云われて、ホントに地獄だったよ」と妻。「ま、しょうがないよ。何でも好き嫌いなく食べるための教育だったんだから」と云ったら、「これ、かなり問題になってるんだよ。子どもの頃に無理矢理に食べさせられたことでトラウマになって、大人になっても食べられなくなるって。だから、最近は『無理に食べなくてもいい』ってなってきてるんだよ」と反論されました。アレルギーがある子のための配慮は知っていたけど・・・ちょっとショックでした。その分、家庭での食育をきちんとできていればいいけど・・・こう云っちゃ何ですけど、そんな子は家でも(家の方が)偏食が多いんじゃないのかしら。
という話をしていたら、先日、ここに転記した専門家会議提示の『新しい生活様式』を思い出しました。新型コロナウイルスと共存するために皆が生活変容させましょうという細部にわたった提案。これを読んで、「対面ではなく横並びで座ろう/料理に集中、おしゃべりは控えめに、とかそんなことできないよね。メシは皆で楽しく語り合ってこそ美味しいんだもの。まあ、しばらくの間、味気なくてもしょうがないから皆で頑張りましょうってことでしょうね」とコメントしたMCさんが居ましたが、ちょっと勘違いしてないかしら? 『新しい生活様式』というのは行動変容のことだから、「今ガマンする」のではなく「これからこの生活が普通になる」ということです。生活習慣病の行動変容と同じです・・・「やせるために今ガマンする」のではなく「食事も運動も、今トライしてることが日常になる」というのが”行動変容”なのです。
因みに、「食事を黙って食べる」って、昔の厳格なお父さんいる家では当たり前でした。「食事は、黙って食事に集中しなさい」・・・うちもそんな家でした。それが楽しいわけではありませんが、別に苦痛でもありませんでした。それが当たり前だったからです。”ながら食い”は食事に集中しないからちゃんと栄養にならないと云われていたのに、黙々と食べていると早食いになってちゃんと味わえないので、”ながら”や”食事中の会話”が重要だと訂正されたのはそんなに昔ではありません。だから、その気になれば、慣れることはそんなに大変ではありません、きっと。
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