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高齢人間ドック(1)

2020年3月に日本人間ドック学会から『高齢人間ドック受診者指導の手引き』というハンドブックが送られてきました。

人間ドックや健診の基準値はあくまでも全年齢層(むしろ若年層中心)の平均値で形成されていて、ヒトのカラダは年齢とともに平均値が変化してくるのが当たり前なのに、その若年者の基準値を使って評価しているとかえって間違った方向に誘う危険性もあるわけで、そこのところに特化して注意点を列記してありました。①身長、②体重、③BMI・腹囲、④血圧、⑤聴力、⑥アルブミン、⑦腎機能(eGFR・クレアチニン)、⑧血中脂質、⑨血糖・HbA1c、⑩ヘモグロビンに分けられて、年齢分布とともに詳細に解説してあります。

全部を転記できないので、この中からいくつか抜粋してみます。

・身長は出生年代の栄養状態の影響を受けるから、高齢者はもともと身長が低かった可能性がある。ただし25歳時より4cm以上低下していたら椎体骨折のリスクがある(2.8倍)
・体重減少は「低栄養状態」の反映。後期高齢者で2~3kg/6ヶ月以上減少していたら保健相談を勧める。食事療法が行き過ぎていないか、特にタンパク質不足になっていないか。
・男は60歳以降にBMI減少傾向になるが、これは筋肉や内臓重量の減少による可能性がある。腹囲は減らない。
・BMI低値や体重減少は認知機能低下リスクになるが、メタボも認知機能低下に関連する。
・サルコペニア肥満の予防のため、タンパク質摂取+レジスタンス運動を推奨する。
・加齢とともに収縮期血圧が上がり、高齢期は拡張期血圧が低下する。脈圧が上がると脳卒中。冠動脈疾患のリスクがあがる。
・高齢者は血圧変動が大きい。

(明日につづく)

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