カッコ悪い?
朝散歩していると、公園のベンチを使って奇妙な体操をしていたり中途半端な格好で自己流に小走りしたりしている高齢者(特に男性)をよく見かけます。健康のために自己流で続けているのだと思います。どこかの健康教室で教わった体操かもしれません。
それを見ながら、「偉いなあ。自分だったら絶対こんな公衆の面前ではできないな」と思うのであります。若い人と違って、歳を取ると無理が利きません。頑張りすぎると血圧が上がったり、思いがけないケガをしたりして、そのまま寝たきりになったりするパターンが珍しくありません。だから、高齢者には高齢者向けの安全でかつ効果のある運動方法が考案されており、現場(施設や健康教室など)で積極的に実践されています。ここでも紹介したことのある『スロージョギング』や、今でもわたしがこっそり毎日やっている『つかまりスクワット』はそれの代表的なものです。これからアスリートとしての筋肉作りに励むのでない限り、年取ってからの体力作りはこの程度でも十分、ということです。
ただ、ハタから見るとちょっとカッコ悪いんです。見るからに”老人の健康教室”メニューなんです。だから、わたしのように独りで誰にも見せないようにやる(つかまりスクワットは、昼休みに診察室のドアを閉め切ってこっそりやってます)分にはいいのだけれど、外で公衆の面前で堂々とやるのはちょっと恥ずかしいのであります。「わたしは年寄りです」と主張し、「あのじいちゃん、健康体操してるんだ」的な目で見られるのがシャクなのであります。できたら、若い子たちと同じようなジョギングをしたいし、同じようなスクワットをしたい。「すごいな、あのじいちゃん、若いな」と思わせるくらいの姿だったら(むしろ自分から進んで)堂々とやるんだけど。
そんなプライドも、あと数年したらなくなるのかなとは思うけれど・・・今はもう少しだけ見栄を張って生きていきたいのです。
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