うつ病の食事?
<【新型コロナウイルス】うつ病を防ぐための食事スタイル 食事改善でメンタルを強くする>
最近は配信されてくる医療系記事の大部分が『新型コロナ』で始まるタイトルで(この時期、それ以外の医学記事を出していると「それ、今必要?」と問いかけられそうな社会的空気感がありますね)、この保健指導リソースガイドの記事もそのひとつです。でも、書いてある内容は、特に”コロナうつ”に特化した内容でもなさそうに感じます。
『食事を改善するとうつ病が防げる』という概念なのですが、「この内容の食事を取るとうつ病になる人が少なかった」というデータであって、正直なところ、食事の内容のうちの何がうつに有効なのか?というところが今ひとつはっきり分かりません。
●「DASHダイエット」(高血圧の予防・改善のために開発された食事スタイルで、玄米・全粒パンなどの全粒穀物や低脂肪の肉・乳製品、野菜・果物、ナッツや豆類などを積極的にとるというもの)
●「地中海式ダイエット」(肥満やメタボの予防目的で開発されたスタイルで、野菜・果物・豆類などの植物性食品にオリーブオイル・新鮮な魚介類などを組み合わせたもの)
●「西洋式ダイエット」(ハム・ソーセージなどの加工肉、ポテトチップス、清涼飲料・菓子類などを多く摂っている食事スタイル)
を比べると、西洋式が一番うつの発生率が高く、DASHが一番低かったそうです。和食も良いけど、塩分が多いのがネックだそうです。
「健康的な食事を取って生活習慣病を予防し、腸内細菌の善玉菌を増やすと良い」・・・簡単に要約すればそういうことだと思います。それに加えて、①朝食をしっかり摂る、②間食や夜食を控える、③アルコールを飲み過ぎない、④運動を心がけるが効果的・・・ここまでくると、コロナうつどころか、普通のうつ病予防にも何も特化していない普通の『健康的な生き方』を勧めるだけの内容でした。
この研究が81歳以上の高齢者のうつを評価していたので、最近一気に抑うつ傾向が増してきているわたしにとって、今注意するモノがあるなら取り入れようと思ったのですが・・・ちょっと肩すかしでした(笑) とにかくうつ病予防においても結局は『成功に近道なし、王道を進むべし』ということのようですね。
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