腰痛
「いいのかなあ、これで?」
「なんか、恐ろしいなぁ!」
実は、昨日、思いがけずに朝から晴天になったので庭の草刈りを敢行したのですが、作業を始めてすぐに左の腰が痛くなり始め徐々にひどくなりました。「まだほとんど何もしてないのに」と思いながら痛みを押して続けていましたが、ちょっとかがむことすらままならなくなり、「こりゃダメだ」と一時中断。おそらく、その前日に愛犬のブラッシングをしたことで筋板を傷めたのだと思い、ダメ元でとりあえず家にあったインドメタシン系の軟膏を塗りました。「今日、草刈りしておかないともう当分できないんだけどな~。参ったなぁ」と凹みながらちょっと広めに塗ったのですが・・・塗った直後からウソのように痛みが消えてしまい、結局それから約2時間、完全に刈り終わるまでまったく痛みを感じることはありませんでした。「効くでしょ、これ」と、頑固な肩こりで悩んでいるためにヘビーユーザーになっている妻が得意げに云いました。
まあ、痛みも消えたし、予定していた作業が滞りなく完了できたのですからありがたいことではあるのですが、考えてみたらこれとても怖いことですね。本来、カラダの痛みとか発熱とかいうのは体内からのアラームです。「おまえ、今ムリしてるんだから、休め!」という体内に住む神さんからの警告サインです。なのに、それがちょっと軟膏を塗るだけで消えてしまうんです(発熱も消炎鎮痛解熱剤の内服や坐薬を1回使うだけで落ち着いてしまうことがあります)。これは、自然の摂理に対する冒涜(ぼうとく)なのではないか?と悩んでしまいます。決死の覚悟で切実なる悲鳴で訴えたのに簡単に抑えられてさらに酷使されるのかと凹んでいる自らのカラダを他所に、”してやったり”とほくそ笑んでいるアタマの構図・・・果たしてわたしは、そんなことに何も気づかないフリをしていてもいいものなのかしら?
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