2020梅雨入りに思う。
降らなきゃ猛暑日が続き、降ったら降ったで洪水警報・・・加減というものを知らない昨今の気候ですが、そもそもこの地球温暖化に伴う異常気象は10年以上前から警鐘が鳴らされていました。でも、経済活動を優先しながら「自分だけが反省するんじゃ不公平じゃん!」みたいな云い分で無視し続け、ちょっとした変化に対して「この程度なのに学者は大げさなことを云って不安を煽っている」とかうそぶいていたツケなのしょう。ここ数年、常軌を逸した嵐や気温異常だらけなのに、「よその国の海上温が上がっているための異常気象だから自分たちではどうしようもない」と他人事を装って被害者顔をしているものだから、とうとう神様が腹を立てて新型コロナという刺客を世に送り出したんだ!なんてなことを考えているわたし。
実際、いかに無駄なく効率よく儲けられるかを最優先に考えれば、現実不可能だと拒絶されてきた24時間営業の時間短縮や詰め込み営業による過重労働も、コロナ禍で”新しい生活様式”として3密を避ける生活を最優先にしてみたら、できないこともないことが分かってきた。世界中が同じ条件に落ち込んでみて初めて「みんなでなんとかしないとヤバい」と思うようになるって、ちょっと寂しいけれどそれが”ニンゲンのサガ”というものなのかもしれません。
2011年の東日本大震災の後、日本中が自粛したけれど、あの時は「早く前の社会活動に戻そう!」という動きが皆のモチベーションになっていたから今回とは根本が違うのだと思います。でもあの時、「節電してエレベーターを使わずに階段を上りましょう」という働きかけに皆が不満も云わすに従いました。わたしはあれ以降いまだにエレベーターなんか使わなくなりましたが、あの時旗振りをした職場の幹部さんが社会が落ち着いてきた途端に先頭切って箱の前に並んでいるのを見たときに、「ダメだなこりゃ」とタメ息がでたモノです。
今回こそは、と思うけれど、これも新コロのワクチンとか治療薬とか確立した時点で、「喉元すぎれば熱さ忘れる」ということになるのかしら。今の生活が、”がまん”ではなく、もともと備えられてきた”ニンゲンのあるべきキャパ”なのだということに気づかなければならないと思うのですが。
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