カタカナ
日本語は、平仮名より片仮名の方が先に普及したモノ? たしか、漢字を理解しやすくするために漢字の一部を使ってカタカナ(片仮名)が生まれ、漢字を崩し文字にしてひらがな(平仮名)が生まれたのが平安時代だったこと、平仮名はおんな文字だったこと・・・それくらいの知識しかありません。
先日、NHKの番組『ネーミングバラエティー 日本人のおなまえっ!』の【妖怪のおなまえ】の回で、面白いお話を知りました。
コロナ禍で有名になった『アマビエ』さま。江戸時代の肥後国に「病気が流行したら自分の姿を写して人々に見せるように」と伝えて海中に消えたという云い伝えの妖怪で、いつの間にか日本中で今年一番有名になった妖怪です。わたしは、このアマビエさまの人形を作る国東の作家さんのことでいち早く知っていたので、アマビエさまの話題はちょっと肩入れしていたのですが、この番組でとてもショッキングな事実を知りました。実はこの妖怪の本当の名前は『アマビエ』ではなく『アマビコ』だったというのです。片仮名の『コ』を『エ』と読み間違えたというのです。そんな単純な話? さらに『鬼(オニ)』も、そもそもは『隠(オン)』から転じたモノだという説。『ン』を『ニ』と読み間違えたのだという。
たしかに昔から戸籍は手書きだったから、役場の担当者が転記し間違えて、戸籍上の名前が自分の親の申し出た文字と違ってしまったとか云う話は良く聞きます。実は、わたしの名前は『ユウジ』ですが『コウジ』と間違えられたことは数多くあります(笑)
そんないい加減なことで、歴史上の名前が間違ったまま伝承されてしまって、「それでいいのか?」という気持ちになりませんか?(わたしの名前で云えば、そんなことはとんでもないことです) でも、コトバの歴史はこうやって換わっていくことが当たり前なのですね。時代とともに換わっていく中で「それは本当は違うんだよ」とか云ってみたところで何の意味もない。コトバというものはそんなものなのでしょう。でも、発音の聞き間違いや伝え間違いというのと違って、文字を勘違いしたというのは、どうも・・・なんだかなぁ。ということで、もしもカタカナよりもひらがなが先に普及されていたら、『あまびこ』と『あまびえ』、『おん』と『おに』・・・間違えようがないから、きっと今とは違ったおなまえになっていたことでしょう(もちろん、『ゆうじ』と『こうじ』も別物であることが明白ですが)。
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