ビールが認知症を予防する?
”ビールの苦味成分である「熟成ホップ由来苦味酸」に、認知機能やストレス状態を改善する作用があることを、順天堂大学とキリンの研究グループが臨床試験で明らかにした。食生活を通じた新しい認知症の予防方法を開発できる可能性がある。”
”ホップの酸化熟成により生成する「熟成ホップ由来苦味酸」は、ビールの苦味成分として知られている。これまでの研究で、このホップ苦味酸には、「脳腸相関」を活性化して、脳内炎症を抑制し、アルツハイマー病を予防する効果があることが示されている。”
”ホップ苦味酸を継続して摂取すると、中高年者の認知機能の中で、とくに注意機能、ストレス状態や気分状態が改善することが明らかになった。”
先日、「禁煙しようかと思ったけど、たばこを吸わない人より吸ってる人の方がコロナが重症化しないらしいから、コロナが落ち着くまでは禁煙はしない」と問診で云っていた受診者がいました。聞いていた保健師さんは呆れていましたが、わたしはちゃんとそのデータ知っていましたから、結果説明をしながら「たばこを吸うことでコロナは重症化しないかもしれないけど、冠動脈にこれだけ高度の石灰化があるから心筋梗塞になりますよ。その時に、救急車を受け入れてくれる病院がなくなるかもしれないから、吸うなら吸うでそれなりの覚悟を持って吸ってくださいね」と云ったら、苦笑いしてました(笑)
そんな人のことをふと思い出させてくれたのが、このビールの記事でした。「ホップの苦み成分が認知症予防にいい」というデータなのに、わたしの様な酒飲みはこれを「認知症予防のためにはビールを一杯飲んだらいいんやな」と勘違いしてほくそ笑む。「ホップは苦い方がいいんだから、アサヒスーパードライよりわたしの大好きなキリンラガーの方がいいんやな」「最近コトバが直ぐ出なくなってきているから、もう一缶多めに飲むようにしようかな」と、勝手にどんどん解釈を進めるわけです。え、この記事読んでそんなこと考えるのは、わたしだけですか?
間違えてはなりません。ビールが認知症を予防するのではありません。ビールのホップの”苦み成分”が予防する可能性があるのです。え、そんなこと分かっとるわ!って? それは、大変失礼しました。
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