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面倒くさい

「たぶん、この子がいなくなったらわたしは散歩なんかしなくなると思う」

日課の愛犬の散歩を一緒にしながら、妻がそう呟きました。それでなくても、散歩の間中わたしに引き綱を任せてずっとスマホを弄っている妻だけど、『イヌの散歩』の口実で何とか外に出ているわけで、それがなくなれば出て歩く理由がないので歩かないだろうというのです。「えー。そのときはボクと二人だけで散歩すればいいやん」と云ってみたけれど、「イヤよ、面倒くさいモン」と即答されてしまいました(笑)

わたしが出張や外泊するときには、食事の準備をすることすら面倒だから作らないという妻。基本、料理好きで彼女の作る料理はどれもとてもおいしいのだけれど、これも他人に作ってあげて他人がそれを喜んでくれるから作るのだ、と明確な切り分けができている様です。「いちいち自分だけのために手の込んだ料理を作るのは面倒だ」と。

「食事作りも運動も、しなければならない理由があるからするけれど、しないで済むなら何もしたくない」というのは、決して堕落した考え方なのではなく、正直に突き詰めてみたら多くの人たちの本心なのではないかと思います。ただ、そうしていると朽ち果てていくことを知っているからやむを得ずやっているだけ。わたしたち夫婦、どちらか一方が逝ってしまったら(とくにわたしが先に逝ってしまったら)、と思うとちょっと恐ろしくなりますが、それもまたやむなしなのかもしれません。

 

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