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腹を空かしてほったらかす

「脂肪肝を減らすためには、腹が空いてもそのまま食べずにほったらかす作業が必要なんですよ」と説明したときに、受診者さんから反論されました。「以前、ここで栄養指導を受けたときに、『朝食と昼食の間が長すぎるのが問題なんじゃないか』と云われたんですよ!わたしは早朝に食べた後、仕事の都合でお昼が14時以降になるんです」と。最初は、何を云っているのか理解できませんでしたが、つまり「お腹が空き過ぎるのが悪いんだ」と云われたということを主張しているのだな、とわかりました。

 『セカンドミール効果』のことを説明されたのだと思います。つまり、食事の間隔が開きすぎて空腹が強くなると同じモノでも吸収率が高くなって高血糖を促したりする、ということ。朝食を抜くと返って血糖値が悪くなったり内臓脂肪が溜まったりする原因になるから食事は規則的に同じ間隔で食べた方がいい、と。

それとは全然違う話です。昼食までの時間が開き過ぎても、昼食をまともな量を食わなければ問題ない。というか、おそらく空腹のピークはもっと早くに来ていて、実際に食事を取る頃には空腹のピークは越えているはず。そのときにカラダに蓄えているエネルギーを使うのだから、たぶん昼食は想定の半分量でも十分満足できるはず、と云いたかったわけです。「お昼はそんなに多くは食べません。普通ですし、少し残すようにしていますし」とまだちょっと不服気味。いや、そんなに理屈でモノは食わないでほしいと思います。実際、その食事間隔の取り方は仕事を続ける上ではいかんともしがたいわけでしょうから、別に「間を長くさせないために昼前におにぎりでも捕食したらいい」と提案したいわけではありません。ただただ、昼食が少なすぎても全然困らない・・・だって、カラダにはそんな有事の際のために大量の蓄えがあるのだから・・・と伝えたかったのです。

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