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ウレタンマスク警察

マスクをしているかどうかではなく、「不織布マスク以外は悪だ!無意味だ!」と騒ぐ人が増えてきていると聞きます。先日は、電車に乗っていたウレタンマスクの小学生が見ず知らずに男性に「不織布に換えろ!」と突然腹を殴られたというニュースが流れたかと思えば、ウレタンマスクをしている若い2人連れの女性に、走行中の車を運転する男性がわざわざ横まで来て車を停めた上で「不織布マスクにしろ」と怒鳴られたというエピソードも聞きました。どうも、スーパーコンピューター富岳のシュミレーション動画(おそらく多くの日本人がテレビや雑誌を通してマスク越しに広がる赤や青の粒の動画を見たことがあるでしょう)のせい・・・不織布マスクの遮断効果に比べて、布マスクは効果が半減、今はやりのウレタン製マスクはさらに効果が低いというデータが、今になって急に持ち出されてきたせいのようです。

これだけ長い間ずっと自粛を求められると、人間は思いがけないモノをストレスのはけ口にするのですね。気持ちは分かるけど、不織布マスクなんて皆が皆つけられるモノではありませんし、鼻までしっかり覆えばかなり息苦しい・・・そもそも不織布だってわたしたちが使う医療用のモノと世間一般に使われるモノとで全く性能は異なります。

不織布に比べたら布製やウレタン製はウイルスを遮断する力が落ちるとはいえ、してないよりはるかに有効です。富岳のシュミレーションは最初に「マスクをしていないとき」というヤツを出していたではありませんか。不織布に比べて布やウレタンでは、マスクしてくしゃみをしたとか大声でしゃべって唾が飛ぶとか、そういうときに差がつくと云っているだけで、電車の車内で黙って立っている小学生や歩きながら話している女性たちがどんなマスクしていてもそんなに咎められる筋合いはありますまい。よほど、不織布マスクしていても鼻マスクしているオッチャンや、芸能人たちがよく付けているマウスシールドの方が飛沫感染を広げるという点では注意されるべきではありますまいか? 最近は、医療用不織布マスクの性能よりはるかに小さなウイルスまで除去できるウレタンマスクも製造されたと聞きますし、イライラの憂さ晴らしするのはもっと他のものにしてほしいものです。

それにしても、あごマスクの老若男女のいかに多いことか・・・昨日は勤務から帰っている看護師さんがあごマスクで運転していましたが、そこであごマスクするくらいなら外した方が良いんじゃない? だって、あご辺りの雑菌が全部マスクの内側に付着するんだぜ! 

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