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運動に関わる情報(2)

30分ごとに3分の運動が血管を健康にする

 ”長時間の座位行動が続く時は、30分ごとに3分の簡単な筋力運動を行うと、血管機能の有意な改善が期待できるというデータが報告された。オーストラリアン・カトリック大学(オーストラリア)のFrances Taylor氏らが、2型糖尿病患者を対象に行った研究結果であり、詳細は「American Journal of Physiology. Heart and Circulatory Physiology」に11月8日掲載された。”

『交通機関が整備され、テクノロジーの発達により職場や家庭でも身体を動かす機会が減っており、社会そのものが長時間の座位行動を増やす環境に変わってきた』中で、特に糖尿病患者さんの血管内皮機能は低下している人が多いので、血管内皮機能を改善させるための方策について検討されました。①7時間中断なく座位を保つ、②30分ごとに3分間の簡単な筋力運動を行う、③1時間ごとに6分間の運動を行う、で比較したところ②が一番良かったそうで、「座位行動による血管内皮機能の低下を抑制するには、座位中にそれを中断する頻度が、中断中に行う運動の時間の長さよりも重要である可能性が示唆された」と結論されていました。

新型コロナ禍での巣ごもり生活、テレワーク生活の中では、さらに運動不足が深刻であり、特に糖尿病などの基礎疾患がある人にとっては血管機能の劣化は心筋梗塞や脳梗塞などだけでなく目や腎臓にまで影響を与えるほど重大です。糖尿病患者さんはきちんとした"運動習慣"がなくても単に立ったままテレビを見ているとかいうだけでも血糖値が改善するというデータがかなり昔からいくつか報告されています。ただ、『運動好きな2型糖尿病患者さん』は稀です。30分ごとに立ち上がることくらいはできますが筋トレ3分間というのはかなりハードルは高い印象なのですが、現実的な話なのでしょうか?

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