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老いは突然に!?(1)

11月に満12歳になったばかりのうちの愛犬が、年を越すか越さないか辺りから急に変になりました。日頃は変わることなく元気いっぱいで朝晩のフードも与えたら即完食する状態なのですが、隙あらばどこでも爆睡する時間が急激に増えました。ほんの数ヶ月前まではちょっとした物音でも跳ね起きて、わたしが階段を降りる音や引き戸を開ける音がしたら勇んで駆け下りてくるのが常でしたから、最近の急激な変化に戸惑っています。朝起きて階下で呼んでも一向に反応がないときなど、まさか息絶えているんじゃないか?とあらぬ心配をすることもあります。

たぶん、急に耳が聞こえなくなっているのだと推測します。町田にある犬舎から飛行機で送られてきた日が大嵐のとんでもない天候の日で、さらに5年前には熊本地震も経験し、彼女は物音に異常に敏感に反応する子になりました。花火の音や雷が遙か遠くで鳴っていてもガタガタと地響きがするくらいの震え方をして怯えるのが常でした。それが最近急にそんな反応も鈍くなり、必ず気付いていた車庫のシャッターの上がる音や玄関の鍵が開く音などにも全く反応せずにお気に入りのガラス戸の前で庭を眺めていたりします。「老化はこんなに突然に襲ってくるモノなのかな」と寂しい気持ちになる一方で、無意味に音に過敏になることもなくやっと安らかな日々が送れるようになって良かったなという穏やかな気持ちにもなっています。

もっとも、意味もなく夜中に吠えて回ったりボーッと突っ立っている時間があったり、あるいは普通に昇降していた階段で躓いたりする回数が増えてくると、先行き不安にもなってもきます。日に日に意固地になっていくこの子、二階から抱えて降りることなどさせてくれるだろうか? 薄暗くなると階段を降りるのに躊躇するようになった彼女の目はかなり真っ白。白内障で見えなくなっているのだろうことも推測されます。「ボクの目とおんなじだ!」と笑うと彼女はちょっとイヤそうな顔をしてすぐに鼻でわたしを突きます。

 

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