« 何のために報道する?(前) | トップページ | 運動に関わる情報(1) »

何のために報道する?(後)

アメリカ大統領選挙の後の騒動がいまだに続いています。トランプ支持者の前代未聞の議会乱入事件で世界中から非難囂々の様子です。騒ぎを煽動した容疑でトランプさんが弾劾裁判にかけられるのかけられないのと騒いでいます。実はこんな悪評だらけのトランプ氏ですが、わたしの友人からは全く別の情報をもらっています。大統領選挙は実は本当にバイデン派が組織だった大不正を行ってやった結果であり、トランプの云うことが本当なのだ。中国共産党の言いなりになる民主党バイデンが大統領になったらアメリカは中国に支配されてしまって世界はとんでもないことになるんだ! なのにアメリカも日本も本当のことを報じようともしないのだ!と怒って云うのです。

わたしは、決してこの情報をガセだとは思いません。「あり得ることだな」と思います。でも、あえてリアクションせずに静観しています。だって、「だからどうする?」と考えたら、どうにもできない話だからです。かつて、トランプ氏が予想外の大勝利をおさめて大統領になった途端、これまで築き上げてきた世界のリーダーとしてのアメリカの姿をすべてかなぐり捨て、アメリカに得にならないことをことごとく破棄して世界中が大騒動になりました。でも、あのとき、わたしたちに何ができたか? どんな批判をしても全く意味がなかった。なぜなら他国の施策であり、他国の国民が決めることだから。わたしは、あのときと同じことだと思っています。我が国の不正の話であれば場合によっては真実を見逃してはいけないと正義感に燃えることは必要かもしれないけれど、今回のアメリカ大統領選での真実が何であるか、それは知らないより知っていた方がいいかもしれないけれど、でもきっと知っても何のメリットもないことではあると思います。それだったらむしろ世間の多くの人と同じように、何も知らない方が幸せなのかもしれない、とも思います。

ここ1週間の首都圏の街中報道は、根本的にこれと同じ部類なのではあるまいか。だって、「緊急事態宣言を出したのにちっとも危機感がない!」と嘆き、「国民ひとりひとりがもっと自覚を持って不要不急の外出を避けて自粛しましょう!」と神妙にコメントした直後に某デパートの北海道物産展開催中の紹介をしたり各地のグルメ番組を流したりする・・・そんなマスコミの方がはるかに節操がない気がするでしょ。

 

|

« 何のために報道する?(前) | トップページ | 運動に関わる情報(1) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 何のために報道する?(前) | トップページ | 運動に関わる情報(1) »