医療非常事態宣言
関東大都市圏の『新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言』の発令が”遅きに失した”と批判され、対応が中途半端すぎて政府には真剣さが全くないと揶揄されています。さらに関西大都市圏も知事が「発令の申請をした」と報じられ、いつも先を行く大阪府知事は大阪府独自の措置をすると云っています。時間稼ぎをしているうちに少しでも好転しないかという思惑が見え見えでなかなか首を縦に振らない政府も、きっとここまでは認めることになるのでしょう。
そんな中、熊本市長が『熊本市医療非常事態宣言』というのを昨日発表し、市民に危機的非常事態だというメッセージを送るとともに、「蒲島郁夫知事に国への緊急事態宣言の要請を含めた強い措置をとるよう求めたことも明らかにした」とのこと。そうなんです。地方都市なので絶対値がさほどでもなくてあまり目立ちませんが、老健施設や病院のクラスター爆発だけでなく、たしかに経路を追えない感染者の数が急増のようです。「医療が逼迫してこのままでは崩壊するかもしれません」などというコトバはもう昨年12月初めからずっと発せられていて、ほとんどオオカミ少年状態(「来るぞ来るぞ、といいながらちっとも来ない」みたいな)だったことをずっと気にしていました(どうしてもっと厳しい表現を使わないんだろう、と)が、重症患者を引き受ける熊本市民病院ははるか前から満床だということは知っていましたし、この市長の緊急会見も若干”遅きに失した”感を否めません。
何のかんの云っても、まがりなりにも誘因はおそらく”年末年始”・・・シャッフルされる規模が例年より小さいとはいえ、結局外から入ってきたのだろうことは明白。どうなんでしょうね。この『医療非常事態宣言』というのも、多くの市民はピンときてないのじゃないかしら。実質今までの措置(飲食店の時短営業とか不要不急の外出自粛とか)と何も変わらないのだし、テレビで緊急臨時放送をされたわけでもなく、わざわざ若い子たちがネットで動画を見たりしないだろうし、新聞も読まないし・・・。このニュースが昨日は全国ニュースで流れたそうで、むしろ関係ない県外の人の方が知っていたりする。まあどこでもこんなものなのでしょうね。一応、テレビニュースでは県知事へ要望したことも報じられたそうですが・・・残念ながらこの温度差、あまり期待できない気がします。
今さらですが、自分のことは自分で守るしかない、ということでしょう。
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