超加工食品の呪縛
2020年12月20日にHealthDayに書かれた記事を読んでみました。
”米国の青少年では、1日の摂取カロリーの約3分の2は超加工食品に由来することが新たな研究によって明らかになったからだ。この研究では、超加工食品の摂取量が多いほど、心臓の健康状態の重要な指標が悪化することも示されたという。詳細は、米国心臓協会学術集会(AHA Scientific Sessions 2020、11月13~17日、バーチャル開催)で発表された”
というものです。ちなみに、『超加工食品』の定義は「主成分が食品から抽出された成分や食品由来の成分で作られ、加工されていない状態の食品そのものをほとんど含まないスナック類や飲料、調理済みの食品をはじめとするさまざまな食品」なのだそうです(ポテトチップスやクッキー、キャンディー、ソフトドリンク、温めるだけで食べられるピザやインスタントスープ、ホットドッグ、チキンナゲットなど)。
”「青少年期に超加工食品の摂取量が多いと、長期的には心血管疾患を発症するリスクが高まる可能性を示している””青少年の摂取カロリーの42~88%を超加工食品由来のカロリーが占めていた”
などの内容を読みながら、まあそれはその通りだなと思い、特に新たな思い入れは何もないのですが・・・これをもっと自然に近い形の”本物の食品”に換えることを推奨しているようだけれどこれは今更彼らに云っても無理だと思います。彼らにその味を教えたのは彼らの親であり、親もまた大なり小なり超加工食品のおいしさを知ってしまった(まだ彼らが子どもの頃は自然食品の方が多かったのかもしれないけれど)口だから。最初に口にする時から”本物の味”を教えない限り、企業努力の賜物であるこの魅惑の商品に勝てるはずがありません。喫煙者が禁煙するよりももっとむずかしいことだと思います。おそらく、彼らは彼らの親よりも若い年齢で動脈硬化性疾患を発症するでしょうから、反省して食生活を換えることがあるとしたら、そんな病気になった時か、あるいは自然食で育った人と結婚して洗脳された時か、それしかないと思うんですよね。
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