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引き継ぐもの

最近、わたし自身もそして妻も、どこか人生の閉塞感というか得体のしれない不安感に襲われることがあります。妻は毎日多くの商品の注文があって休む間もなく忙しく働いていて、ちょっと過重労働のためか頭位性めまいや激しい耳鳴りのために倒れ込むこともありあますが、そんな合間に、ふっと見せる表情に表れています。時々、夜中にそっと「手をつないでくれ」と手を出す・・・そんなこと去年までにはなかったことなのに。最近年老いてきた愛犬についても、本当はこれで最後にしようと決めていたのに、「この子が居なくなったらこれからの生活は耐えられないかもしれない」と云い始め、高齢のブリーダーさんにその場で電話をした、彼女の居ても立てもいられない気持ちもよくわかる。

1年前のわたしはもっと酷かったけれど、その後に襲ってきたコロナ禍でそれどころではなくなってしまったからずっと落ち着いていました。それが、最近になって少しずつ1年前の感覚に襲われ始めてきているところです。

たぶん、わたしたちの抱いている不安は年老いて失われていく不安ではなく、引き継ぐものが誰も居ないことに対する不安なのだと分っています。家にしろ諸般の手続きにしろ、自分たちだけですべてのケリを付けなければならないであろう不安。イヌにしても私たちが居なくなったら(あるいは世話できない状態になったとき)誰かにお願いしなければならない・・・そんな経験をしたことのない漠然とした不安の中にいるわけです。それはもちろん、わたしたちに子どもが居ないことや親類縁者がみな年寄りだということだけでなく、日頃から心を許してきた友人・知人がおらず、夫婦ともにそういう人間関係をすることが苦手だったことによるのでしょう。

何も解決しないままに、なんとなく先送りにしてやり過ごしていますが、これは”取り越し苦労”という感じなのでしょうか。

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