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緑茶を飲むと死ににくい

緑茶が脳卒中や心筋梗塞後の死亡リスクを下げる?

 ”脳卒中や心筋梗塞で一命を取りとめたら、緑茶を摂取すると良いかもしれない――。緑茶やコーヒーの摂取量と死亡リスクとの関連を調べた、大阪大学大学院医学系研究科社会医学講座公衆衛生学の磯博康氏らの研究結果が、「Stroke」に2月4日掲載された。”(Care Net 2021/03/22配信号)

がんリスク評価のための共同コホート研究(JACC研究)のデータを用いて、1988~1990年に登録された40~79歳の4万6,213人を18.5年の間追跡した結果だそうです。日本人のデータであることは大事なことでしょう。それによると、「緑茶の摂取量は、脳卒中または心筋梗塞の既往者の死亡率と逆相関すること」と「コーヒーの摂取量は、脳卒中または心筋梗塞の既往のない人の死亡率と逆相関していた(心筋梗塞既往者は逆相関があったが脳卒中既往者では有意差なし)」ことがわかったのだそうです。

「1日に7杯の緑茶を飲む人たちは、時間に余裕がある生活の人が多い」とか「緑茶やコーヒーが、ベーコンチーズバーガーの悪影響を打ち消すことはできない」とか「カフェイン摂取量が過剰にならないようにする注意も必要だ」とか、アメリカのコメンテーターはちょっと懐疑的に評価していますが、日本人が良くお茶を飲むことを分ってないかも・・・1日7杯は特殊ではないかもしれません。緑茶もコーヒーも結局一緒に何を食うかということが問題だと云いたいのでしょうか。

「日本人を対象に行われた研究結果が、食習慣の異なる国にも当てはまるのかは不明だが、緑茶にはエピガロカテキンガレートと呼ばれる抗炎症作用のある成分が含まれており、心血管代謝領域でもその作用への認識が高まっている」との解説もありましたが、日本人はそもそもそんな目的のためにお茶を飲むのじゃないから、そんな習慣のない欧米人に「甘い飲み物を緑茶に置き換えることは賢明な選択だ」とアドバイスしても、ちょっと無駄な気がしますけどね。

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