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開花宣言

ここ数日、夏日に近い暖かい気候の中で、あちこちでサクラの開花宣言が発表されています。わたしの住む熊本市は昨日が開花宣言。朝には開花した花は0輪だったのに午後には開花宣言。それくらい、ポップコーンのようにパンパンパンパーンっと開いた感じでしょうか。

毎年、標本木として指定されたサクラの木に花が咲いているかどうかを気象台の職員が肉眼で確認する、というとても原始的なセレモニーがいまだに行われていることが面白いなあといつも思います。なぜか”標準木”は奥手の木が多く、正式に開花宣言された頃には周辺のサクラはすっかり開花しているなんてことは日常茶飯事です。しかも、この『開花宣言』はあくまでもソメイヨシノのこと。若いころは、”サクラ”と云えば”ソメイヨシノ”のことだと信じていました(日本にある桜の木のほとんどはソメイヨシノなのだ、と)が、最近のテレビを見ていると、ソメイヨシノの前に満開になる河津桜とか彼岸桜とかそんなソメイヨシノ以外のサクラが世にはたくさんあって、国民の多くがそれらで花見を楽しんでいることを報じてくれています。そう、サクラは『ソメイヨシノ』かそれ以外かではなく、ソメイヨシノは数ある桜の種類の1つなのであります。

それだけ形骸化してしまっている『開花宣言』なのに、いまだに儀式のように気象台職員が指先確認し、その姿を地元放送局のカメラが追ってテレビでいち早く報道するのは、どうしてなのだろう。そして、どうせコロナ禍で花見の宴席も禁止されてるというのに、国民は『開花宣言』がどこより遅いとか去年より早いとかそういうことに一喜一憂し、「やっと開花宣言されましたね」とかあちこちで話題になる、いわば風物詩。これはたぶん、春を待つ人の心の区切りなのでしょう。「これでやっと春が来るぞ!」という明るい気持ちに駆り立てる。そんな効果なのでしょうか。

まあ、開花宣言は、まだ花びら数個だけ・・・春はもうちょっと先ですけどね。

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