ハナミズキを見上げる
昨日の雨が花散らしの雨になり、満開だったわが家のハナミズキの花びらが一気に散りました。今日はさらに北寄りの風が強くて花吹雪状態。有給休暇をいただいたので朝から竹箒を持ち出して汗だくで掃き掃除しました。もっとも、掃いている端から風で吹き飛んでくるし上からもハラハラと新しいのが落ちてくるし・・・ちょっとだけタメ息をつきながらも、ほどほどに任務完遂しました。
わが家の庭のハナミズキはキレイな濃いピンクで、東南の角にあるので道を歩く人も見上げて見惚れるほどの自慢の木です。花が咲くと、「キレイに咲きましたねー。毎年咲くのを楽しみにしてるんですよ」と声をかけてくれる人もいます。でも、「キレイですね。でも、これから花が散り始めると毎日掃くのがたいへんだ!」と心配してくれる人も(うちの義母ですが)。
そうですね。見惚れるほどに咲き誇る花にうっとりする人とこの時点ですでにその後の憂鬱を考える人・・・世の中には二種類の人がいますね。それは花に限りません。わたしは、どちらかというと後者でした。それがあるがためにココロから楽しめないことも多々ありました。物事をポジティブとネガティブに分けるなら、明らかに後者。でも、そうすることで、必ず襲ってくる憂鬱を迎え撃つココロの準備が出来るのです。わたしはキリギリスにはなれない性格、と。でも、そんなわたしも最近はちょっと変わってきた気がします。キレイに咲いたハナミズキを毎日家の二階から撮影してインスタグラムにアップしたり、木の下に佇んでひとしきり見上げたり、楽しんでいます。その後にやってくる憂鬱は必然のことですが、決してエンドレスではない(それは秋の落ち葉もそうです)ことが分っています。今、咲いている花の総数は変わらない(どんどん増えていくわけではない)のですから。
今日も風に翻弄される花びらを箒でちりとりに納めながら、「今年もココロを癒やしてくれて、ありがとうね」と独り言を口にする余裕がでてきました。自分が、感動すべきモノをココロから感動できるようになったことに、ちょっと満足しています。
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