ペーパーレスの弊害
昨日のタブレット授業の話題で思い出したこと。
先日、職場のスケジュール表に間違いが多く、書き直すのに凹んでいる事務スタッフの方がいたので、むかし、ここで紹介した記事のことを教えてあげました(『紙とディスプレイの違い』2016.9.24)。
これは、紙に印刷して読むときには脳生理学的に「分析モード」、心理的には「批判モード」に切り替わるのに対して、ディスプレイの文字を読むときはパターン認識モード、くつろぎモードに切り替わる・・・つまり、大まかな情報のパターンや流れを把握する時にはディスプレイが向いているけれど、集中を要する細かい作業を行う時(あるいは間違いをチェックする時)には紙媒体が向いている 、というものです。だから、ディスプレイでは大量の情報を全体的に把握するのには優れているけれど 、ディスプレイの文字で読んでいると間違いを見落としやすいというのは避けられない脳の機能なのだということです。
最近はペーパーレスの風潮に加速度が増し、紙に書かれた書類が極端に減っています。紙のコスト削減と資料の管理の問題がかかっているようなのですが、そうなると文章の間違いや誤字脱字が一層増えることは間違いありません。パソコンなどで発表された公文書の類いに最近誤字が多いのはそれが原因なのだろうことは想像が付きますが、さてその一方で、文章自体は一向に読みやすくなっていない(長ったらしい文章は相変わらず昔ながらの理解しにくい表現のまま)。よほどの悪文なのでしょう。これは、書く人間の猛省を求めます!(笑)だって、こんなことが続くと日本語の劣化に歯止めが利きませんもの。
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