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熱中症の嘔吐

感動の東京オリンピック2020が終わりました。本来行われるはずだった昨年よりさらに高温になった灼熱地獄の狂気の真夏の祭典が終わりました。世間は新型コロナ感染のことばかりに目を向けていますが、毎日40℃近い気温の中で競技を行うこと自体が正気の沙汰とは思えません。

50キロ競歩で6位入賞した選手は、コース半ばで突然地面に倒れて嘔吐しました。それでもまた起き上がり、根性で盛り返したことが美談になっています。「途中から内臓が苦しくなって嘔吐した。暑さにやられてしまった」と・・・。「過酷なレースだからそれは想定内」と本人も周囲も考えているようですが、熱中症で嘔吐が出現したら熱中症II度(中等症)で、『ただちに病院に搬送すべき状態』です。もちろん医療関係者が確認はしていたと思いますが、これは普通ならドクターストップをかけなければならない状態。わたしは、再度復帰して入賞できたことへの賞賛よりも、それを許した周囲の関係者に怒りすら感じました。

「夏は暑いのが当たり前」と云ってエアコンを拒否した高齢者が室内で熱中症で死亡した事故が頻発した時期がありましたが、今までの自分の経験や常識はもはや通用しません。コマーシャリズム優先のオリンピックがスポンサー事情で秋から真夏に変更になって久しいけれどここ数年の地球温暖化は想定をはるかに超えています。北海道で行われたマラソンでも途中棄権者が続出しましたが、わたしは棄権した選手こそが人間として賞賛すべき勇気ある行動だとすら感じています。

これからパラリンピック・・・新型コロナの感染拡大は今の比ではない勢いでしょうが、先日立秋を迎えましたから、せめて気候だけは少しでも秋の日差しに変わっていてほしいと願っています。

 

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