専門医研修会(1)
定期コラムの原稿〆切が近づくと、どうしてもそれでいっぱいいっぱいになってしまって、なかなかブログに手が回らなくなりますが、やっと無事に原稿を提出できたのでちょっと落ち着きました。
先週末は、その合間をぬって人間ドック健診専門医研修会を受講しました。今回もWeb配信でしたのでフレキシブルに受講することができ、先週の土曜日の午前中を利用してしっかり勉強することができました。すでに資格更新のための必要単位数は確保しているわたしですが、今回は講演内容に興味があって受講申し込みをした次第です。
東海大学大磯病院の島田英雄先生の『食道疾患の内視鏡診断と治療~早期食道がんを中心に~』・・・早期食道がんの所見を眺めながら、普通の撮影ではほとんどどこだか分からないレベルでヨード染色や画像強調法画面にすると途端に広範囲に広がるがんが出現するものを見てしまうとちと怖くなります。気軽に「きれいですよ」「大丈夫です」とか云えないじゃないですか。
大阪大学の神出計先生の『高血圧治療ガイドラインに準拠した高血圧治療』・・・日本人の高血圧の特徴=「コントロール目標未到達者が多い」というのが耳が痛い。100歳以上の健康長寿の皆さんは皆血圧もコレステロールも血糖も良好である。「降圧なくして臓器保護なし、降圧しただけで臓器保護が得られる!」。超高齢者の問題はフレイルと認知障害である。若い時は血圧高値ほど認知機能が低下するけれど超高齢になると血圧が低いほど認知機能が低下する、という問題。そして、臨床イナーシャの問題。
東海大学の山本賢司先生の『人間ドックで注意すべきメンタルの問題』・・・不眠と不眠症の問題もさることながら、アルコール依存症(アル中)の内容はとても気になるところ。アルコール依存のチェックリストとか、「健康のための12の飲酒ルール」とか・・・思いの外しっかりと聴いてしまいました。
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