幸福感の心理
<イエスマン(後編)~コロナ禍でも幸福感がある人とない人、その違いは?>
CareNetで配信されたために久しぶりにシネマセラピーの記事を拝見しました。実際のこの記事は2020年8月のものですが、紹介されたこの記事の幸福感の考え方はとても参考になりました。前編と後編に分かれていますが、特に後編を是非読んでみてください。今の重苦しいコロナ禍の生活の中で前向きに生きるヒントをもらえるような気がします。
一言で言えば、『人は、もともと軽く幸せですが、不幸がいきなりやって来るから、そして幸せがだんだん薄れるから、幸せをこつこつ追い続けている』ということだそうです。
<幸福感を左右する3つの心理>
①良いことより悪いことは強い-ネガティビティ優勢性・・・良いことより悪いことは強く感じる→人は、不幸がいきなりやって来るから、それを乗り越えるために、幸せをこつこつ追い続けている。
②良いことも悪いこともなければマシ-ポジティビティ補正・・・良いことも悪いこともなければ、自分はマシ(まだ良い)と感じる→人はもともと軽く幸せである。
③良いことも悪いことも長続きしない-感情減衰バイアス・・・良いことも悪いことも長く感じ続けることはない→人は、幸せがだんだん薄れるから、幸せをこつこつ追い続けている。
そんな中、日本人の幸福感が薄れている現代社会でどう生きたら良いのかについて語られています。著者によると、”日本人の幸福感は、資源の少ない江戸時代までの集団主義によって最適化されてきた”にもかかわらず、今は文明が進歩して物質的資源に満たされている上に、グローバル化して欧米の個人主義的考え方がもてはやされるようになって自己主張してポジティブに生きるという日本人に一番苦手なやり方が求められているために、このままでは日本人の幸福感は良い方向には向かわないだろう、と云うのです。幸福感を得るために今からすべきことは、
①ポジティブな行動を繰り返して、ポジティブな思考パターン(認知)を得る。
②ココロを研ぎ澄ましてニュートラルになる(マインドフルネス)ように練習し、どんな状況や相手にもありがたみ(感謝)、思いやり(慈愛)、さらには許し(寛容)の気持ちが沸いてきて、受け入れる(受容)ようになる。
ということだと。そして、それが映画『イエスマン』の最後につながっていくのだと締めくくっています。
映画『イエスマン』自体を観たことがないのですが、ここに記された提案はわたしにもよく分かります。映画『イエスマン』を観ると共に、このシネマセラピーの記事を是非ご一読ください。
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