こどもたちのあいさつ
むかし、私たち夫婦が今の場所に住み始めたころ、道を歩いているとすれ違う中学生も小学生も、皆が皆必ず「こんにちは」「おはようございます」と大きな声であいさつをしてくれました。東京に住んでいたころには経験したことのないことだったので、驚いて、すぐには返事することができなかったのを覚えています。『道ですれ違ったら必ずあいさつをしなさい」という学校での教育がしっかりされていたからでしょう。
ところが、最近はあいさつをしません。ウソのようにまったく。昔は、公園で散歩していると部活の生徒たちが全員各々にあいさつするものだから返事に困ったものですが、今はだれ一人あいさつしません。きっと、不審者が多いこの世の中だから、「知らない人から声をかけられても絶対に返事をするな!」から「道では知らない人には間違ってもあいさつなどしないように」という教育方針に変わったのだろうとすぐに推測できました。まあ、奇異な目で目を逸らされるわけではなく、最初からの無視なのでさほど気にはならないのですが・・・なんか、急な教育方針の転換に戸惑ってしまいます。わたしたちより、子どもたちの方が大変だったのではないのだろうか。入学した最初から「あいさつするな」の教育を受けた世代はいいけれど、「必ずあいさつしなさい」から「あいさつはしてはいけません」に方針転換された世代の子たちは、ちゃんと受け入れることができたのだろうか。理屈はわかるかもしれないけれど、でも何らかの不信感を抱くことは免れなかったのではないかしら。そんな子が、その後の社会の中で生きるときに素直な感性のままで生きていってくれるだろうか・・・そこのところが妙に心配なわたしです。
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