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2021年12月

わが家の10大ニュースつづき

(昨日からの続き)

もうあとはそんなに大したモノないが・・・。

5.体外衝撃波結石砕石術(ESWL)を受けた:予備校生時代からの付き合いの尿管結石だけれど今回は1センチくらいの石が尿管に嵌頓して動かず、結局12月にESWL受けることに。入院は30年ぶり(虎の門時代にマイコプラズマ肺炎で入院して以来)。施術は想像していたよりはるかに楽(というか、何をしたのかよくわからなかった)だった。イメージは石が粉々になるのだと思ったけれど、実際は1センチの石が3ミリ前後の塊数個に分かれただけだった。「河原の石をハンマーで割ったみたいなもんだね」という妻の表現は言い得て妙。

6.セイラが前庭疾患:秋に13歳になった老犬セイラは誕生日の1ヶ月前あたりで突然ふらついて歩けなくなりました。原因は前庭疾患(人間でいうところのメニエル)。どうなることかと思ったけれどステロイドで改善しました。歴代のわが家のワン達が必ず経験した病気。でも、あの日を境に一段階年寄りになった気がします。歳なんかに負けるな。

7.義母は87歳:ますます元気な母は来年88歳(米寿)。でも、「お祝いはいらない」と。米寿のお祝いをすると皆一気に年寄りになって死んでしまうから、と。年末に会った大分の叔母も云ってました。「私はまだ死にたくはない」・・・1年前に心臓手術受ける前は「もう死んでもいいから受けない」と云っていたのに・・・でも、この生への執着が健康長寿の必須条件だということを痛感した次第。

8.今年もしっかりWeb学会:不要不急の学会出張は今年も許可されず、Web可能ならそっちを優先することに。おかげで今年も多くの学会資格単位をもらうことができました。

9.カラダ中がガタガタ:ついに仕事中は老眼鏡をしないと何も見えなくなって(コンタクトレンズ装着下)、その老眼鏡も一段階強いヤツ買い直した。足の痛みや痺れや肩の痛みや・・・もうすっかり慣れっこ。

10.築25年を超えたわが家のガタも一気に増えた:不具合の都度都度に建築会社さんに連絡。お世話になりました。

まあ、2年続いた”新しい生活様式”にはすっかり慣れましたが、県境を越えられない行動制限はやはり辛い。年末になって一気に第6波のうねりが起こり始めて2022年も心重い日が続くのかしら、という不安の年越しになりそう。みなさま、良いお年を。

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いよいよ年の瀬

なんやかんや言って、2007年暮れに始めた2つのブログは、何気に普通に14年めを超えてしまいました。いよいよ年の瀬なんだから、「わが家の○○大ニュース!」を考える。

1.4代目ビアディ見参:この歳になったので夫婦で悩んだ挙げ句に最後の子犬を迎えました。6月末、受け取りに行かけれべばならない法律のもと、コロナ禍の中で羽田まで日帰りで行ってきました。新犬類のためにことごとく今までの常識が通用しなかったけれど、クレバーな彼女は徐々にわが家のしきたりに慣れてきました。これから15年、ちゃんと散歩に連れて行けるだけの体力が私たちに必要です。全然健康志向なかったけれど、そうはいかないと自省しました。若いっていいね。

2.キャンドル作家の妻が秋にアトリエ開設:チビ犬の存在を言い訳に(毛も舞うしお客さんも集中できないので)自宅近くの雑居ビルにアトリエを構えました。商品製作も体験教室もあっちですることに・・・生活リズムが全く変わった中で、ストレスもそれなりみたいですが。

3.実家の庭木伐採:春に、実家の庭木の1本が電線にかかると連絡を受けて伐採依頼(10万円弱挙拠出)。その後、お隣にのし掛かっている竹藪がヤバいと言われ、実際に見に行ったらその他の庭木もほったらかしていたのでほぼ森。全部伐採すると60万以上かかると言われたけれどお願いしました。とってもすっきりしたけれど、わが家はこんなに広かったんだと驚き、座敷が丸見えだけど大丈夫なのかな?とセキュリティ的に心配になりました。

4.激動のトリニータ:今年もコロナ禍で半分方現地参戦はできずにDAZN観戦でした。思うように勝てず、最後の勝ち点3が足りずにJ2降格が決まりました。そのこと自体は、トリサポなら全然堪えません。私たちを誰だと心得おる? J1からJ3まで経験してきた猛者チームのサポーターやぞ!ただ、降格が決まった後の姿が素晴らしくて、ただただ感動の涙でありました。天皇杯決勝、今後も語り継がれるであろう快挙でした。6年続いたカタノサッカーから卒業です。おそらく、カテゴリーが変わっても来年も私はトリニータな1年になることでしょう。

長くなったので明日に続く。

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FGF21

肥満や糖尿病の人ではFGF21の抗肥満作用が低下

大阪大学は、「朝食をあまり食べない」「毎日飲酒する」「喫煙習慣がある」といった不健康な生活習慣により、抗肥満因子として知られている、線維芽細胞増殖因子(FGF)21の血中濃度が変化することを発見したと発表した。これまでFGF21は、肥満・加齢などで血中濃度が上昇することは知られていたが、生活習慣との関連についてはは明らかでなかった。生活習慣改善が肥満症の予防につながるメカニズムの一端が明らかになった。

 保健指導リソースガイド2021年12月21日号で配信された内容です。FGF21というホルモン様物質は細胞の増殖に関わる繊維芽細胞増殖因子のひとつで、”膵臓β細胞や脂肪細胞に働きかける抗肥満・抗糖尿病の作用がある”のだそうですが、このFGF21の働きを落とす(FGF21抵抗性)因子として今回挙げられている3悪が、
    ●朝食抜き
    ●毎日飲酒
    ●喫煙
なのだという。今はタバコは縁を切っているけれど、意図的に朝食摂らなくなって15年、酒は健診の前日以外は飲む習慣のわたしは、最悪の生活習慣ではありませんか。なんか、ずっとポリシーを持って朝食を摂らないできたのですが、年齢も上がってきたし、最近の朝食に対するEBMを眺めていると、「今度の健診が終わったら朝飯ちゃんと摂る習慣に変えてみようかしら」と思わざるを得ない気もします。健康のために食べたくなくても食うべきだと思っていたわたしが朝食を摂るのをやめたときも自分のカラダに何かが起きないか心配しましたが、ずっと食わなかったものをやめるのもそれなりに勇気と覚悟が要ります。この歳になると、『あまり生活習慣をいじらない』というのも大切な健康法だと思っているからです。

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1万歩は「万歩計」の戦略

「1日1万歩」に科学的根拠はない!?由来は日本発の健康グッズだった

「1日1万歩」という目標は、健康にとって価値のあるものだ。しかし、実はこの「1万」という数字は、もともと医師や専門家が提唱したものではなく、1960年代半ばに日本で発売された「万歩計」という商品名に由来している。漢字の「万」は、人が歩く姿に似ていると言えなくもない。「1万というのは、切りの良い数字だし、マーケティングメッセージとしても効果的だ。しかし、科学的な裏付けはあまりない」と、米マサチューセッツ州立大学アマースト校助教授のAmanda Paluch氏は言う。そこでPaluch氏らは、歩数と心血管疾患との関連について調べた研究のメタアナリシスを実施した。その結果、健康にとって特別な意味を持つ歩数というものはないものの、歩数は多いほど健康に良いという説は裏付けられたという。この研究は米国心臓協会年次集会(AHA 2021、11月13~15日、オンライン開催)で報告された。

「1日10000歩以上歩くのはむしろ歩きすぎで、1日8000歩くらいがベストだ」というデータは最近の常識になりました。でも、日頃から歩数計を身につけて歩く習慣のあるわたしたち『健康志向』民は、8000歩という数字を見たら「あとちょっとで1万じゃん!」という意識が働くのであります。むしろ、8000歩で止める勇気の方が大変です。

ウォーカーにとって、わかりやすい記事を見つけました。『非常識ウォーキング』というもの。

ここの書かれている5項目

1.歩数は「1日トータル」で目指す:1日の合計で「8000歩/20分」
2.歩く時間は朝より夕方
3.歩き方にはこだわりすぎない:「大股で歩く」
4.早歩きは「なんとか会話できる程度」のスピードで
5.生活サイクルに合わせて気長に

これ、わたしに云わせれば、正直なところ非常識でもなんでもない。だって、遠いむかしからわたしが実践している内容ですから。まあ結局、歩くことを『運動』と位置づけて構えず、『日常生活の身体活動』と思うことがコツだと思います。

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続けなければ

ここのところ、またブログ更新が途絶えておりました。

いや、書きたいネタはちゃんと準備してあるのです。読んでくれている人がもうほとんどいないかもしれないけれど、でも書き続けることは大事だから何とか続けたいのです。でも、書けない。毎日、職場から帰ってきてからワン達の散歩に夫婦ででかけ、帰ってきてから夕食までの間にちょこっと晩酌なんぞすると、夕食後に一気に睡魔が襲ってきてカウチでテレビ見ながら寝落ちしたりテーブルに突っ伏して意識消失したり、そのままベッドに入ってしまったり・・・書く時間がないのです。というか、夜は全てがオフになってアタマが働いてないのです(ちなみに、この文章の大半は昼休みに書いています)。

細々とでも続けるために、「自分が休みの日には更新しない」と決め、今月は入院やら墓参り休暇やら多かったから歯抜けのように途絶えていても致し方ないと思うのだけれど、でもこのままジリ貧で途絶えてしまいたくはない。もう今年はこのままお休みにして正月からココロを入れ替えよう!という大義名分で逃げていってもいいのだろうけれど、内容はむかしほど読者の知識を増やすほどの内容はないとわかっているけれど、とにかく何らかの形でわたしのアタマを働かせないと間違いなく何も考えなくなってアタマが腐るのですよ。脳トレやるよりちゃんと文章を考えた方が自分の脳を維持するには効果的だということはわかっているのですよ。

だから、何とか必死に文章にしています。数少なくなったであろう読者の皆様、どうぞおつきあいくださいませ。

 

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特発性(とくはつせい)

「父が”とっぱつせい”血小板減少性紫斑病になったそうなのですが、これは遺伝しますか?」

先日、人間ドックの結果説明をしているときにそういう質問を受けました。

「”とっぱつせい”? ”とくはつせい”じゃないですか?」と聞き返しましたが、「父からは”とっぱつせい”と聞きました」との返事。気になったので、早速ネット検索してみましたが、やはり難病指定になっているのは『特発性血小板減少性紫斑病(ITP)』であり、「突発性」ではありませんでした。

保健師さんが聴取した問診にもよく『突発性心筋症』とか書かれていて、そんな病気あるのかな?と首をかしげることがあるのですが、音が似ているものだから、世の中『特発性』と『突発性』を混同している人が多い気がします。医療者の中にも混同している人がいるのではなかろうか? 前者は「原因不明(Idiopathic)」という意味であり、後者は「突然に発症する」という意味。混同するはずがなさそうでしてしまうのは、おそらく音が似ているからであり、世間の人は「突発性」は聞いたことがある(突発性難聴とか突発性発疹とかを経験しているから)けれど「特発性」などという医療用語は聞いたこともないから、知っている用語に頭の中で処理してしまうのではないかと推測します。病気の発症も突然ですし、日本人の発音として「トクハツ」の「ク」は発音しにくくてつい促音「ッ」になってしまいやすい(特価とかの同じだし)ので尚のこと。しかも驚いたことに、Googleで『突発性血小板減少性紫斑病』を検索するとちゃんとヒットします。それを開けてみると勝手に『特発性血小板減少性紫斑病』に変換されていますが、どこにも「特発性の誤用」という注意書きがないので、ヒットした時点で「やはりこの用語で間違いないのだな」あるいは「突発性と特発性は同じ使い方をするのだな」と思う込んでしまうのではないかと疑います。試しに、誤用が多い『突発性心筋症』もググってみると同じようにヒットし、開けてみると何事もなかったかのように『特発性心筋症』に置き換えられていました。

同じような混同(漸増(ぜんぞう)を「ざんぞう」と読んだり、「相殺(そうさい)」を「そうさつ」と読んだり)は世の中に多く、間違いが気になりながらもそのうち「誤読」から「どっちでもよい」に変わっていくのだろうなと諦めてきていますが、さすがに医学用語はそもそもの日本語訳の時点で別のものなのだから、「特発(とくはつ)」を「とっぱつ」と読んでははいけないのではないか?と思います。

 

 

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アメリカンコーヒー

コーヒーは活動性を高める一方で、不整脈を引き起こす可能性も

コーヒーは体に良い面と悪い面の両方を併せ持つようだ。米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)のGregory Marcus氏らが実施した臨床試験から、コーヒーの摂取は活動性を高める一方で、睡眠時間に悪影響を及ぼし、また特定の不整脈を引き起こす可能性のあることが明らかになった。この研究結果は、米国心臓協会年次集会(AHA 2021、11月13~15日、オンライン開催)で発表された

正直なところ、コーヒーは健康的観点から考えたらあまり積極的に摂るべきものではないと若いころからずっと思っていました。わたしが特別なコーヒー好きではないのは、別にそれが理由ではありません(単に入れるのが面倒くさいだけだから)。

若くして脳腫瘍で亡くなったわたしのかつてのボスは、わたしが研修医として初めて循環器内科に来たときからずっとアメリカンコーヒーを飲んでいました(コーヒー好きでもないわたしが『アメリカン』というコトバを覚えたのはボスのおかげです)。アメリカンコーヒーは「浅煎りで焙煎したコーヒー豆でいれたコーヒー」が本来の意味らしいですが、コーヒーをお湯で薄めたものを飲むアメリカ人の元々の文化に起因してそう呼ぶらしい。ボスがアメリカンを飲む理由について、「心室性期外収縮がかなり多いので」と本人から聞いたことがあり、そのおかげで「コーヒーを飲むと心室性不整脈が出やすい」ということを当時から知っていました。「医者は自分の専門分野の病気で死ぬ、とよく云われるから自分は不整脈で突然死するのではないかと心配しているのだ」と云っていたボスでした。

夜にコーヒーを飲むと眠れなくなるからと云ってわたしにだけ時々コーヒーを入れてくれる妻。でも、わたしはあまり睡眠に関連するトラブルを感じたことのない人間です。一方で、コーヒーを飲んだからといって活動量が増えるという感じもありません。期外収縮も睡眠障害もカフェインのせいだと聞いたことがありますが、この研究では「カフェインだけが原因ではない」みたいな書き方をしています。これはアメリカ人の研究だからやむを得ませんが、日本人ならむしろ緑茶と麦茶の違い(カフェインの有無の違い)でどうなるのか調べてみたらいいいのに、とちょっと思いました。少なくともわたしは、コーヒーより緑茶を飲む頻度の方が高いので、是非知りたいところではあります。

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高血圧と頻尿

きのう、結石粉砕術(ESWL)を受けるために一泊入院しました。日帰りでもよかったけれど、何が起きるか分らないので大事を取って。

入院なので何度も看護師さんが血圧測定しにきてくれますが、その看護師さんがみんな、値を見て一旦うろたえます。
「いつもどのくらいですか?」
「最近はコントロールがあまり良くなくて150/90くらいになることがちょこちょこあります」
「あ、じゃ、いつもと同じくらいですね」と云って、そそくさと病室を出て行くのです。医療者がきちんと測定値を告げずに行ってしまうときはそれより悪いのだということを知っています。夕方の測定に来たときは椅子に座っていたので血圧計を直接見ることができました。156/110・・・そうか、拡張期血圧が100を超していたから慌てていたのか。

血圧は毎朝出勤前に測定をすることにしてるのですが、ここ1~2ヶ月は140~150/90~95になり、深呼吸して何度か測り直すうちに130~140/70~90になるので安堵して出勤していました。でも、数ヶ月前に歯科受診したときに180/100くらいになって歯科衛生士さんに驚かれたことがありますから、わたし、日ごろかなり血圧があがっているのではないかと思います。なにしろ、わたしが循環器内科医だということを皆が知っているので高くても何も云ってくれません。本人が専門家なんだからわかっているのだろう、と。「高血圧治療中」とも申告してあるし。

で、そんな昨夜の病室で異常な頻尿を経験しながら、「もしやわたしの夜間頻尿は高血圧のせいではないのか?」という疑念が湧いてきました。夜間頻尿は以前からあるので、過活動膀胱や結石のせい、あるいは年齢+晩酌のせいだと思い込んでいたのだけれど・・・。睡眠剤を飲んだり睡眠不足で深い眠りに落ちたりしたときには朝まで起きることはなくなりますが、これも単に血圧が安定していたからなのではないか・・・と。となると、このまま放置するとかなりヤバくないですか。

夜寝る前に測定すると130台のことが多かったので油断していましたけれど、面倒くさがらずに循環器内科外来受診して今服用している内服薬の見直しをしてもらわないといけないのかもしれません。

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あるき姿

ずっと劣等感を抱いていることがあります。わたしの『あるき姿』です。

毎日、昼休みや夕方に職場の廊下をウォーキングしていますが、ガラスに映る自分の姿がとても不格好なのです。首筋がシャキーと伸びていない。単なる猫背というのともちと違う。職場ウォーキングをしながら、他人のあるき姿をみてみるとまあまあ千差万別なのがわかりますが、でもどの人も自分より歩き方がきれいで、ちょっと嫉妬する。

ガラスに映る自分の姿を見ながら、背筋をしっかり伸ばしてみるけど、それでも首が前に出ていてバランスが悪い。それよりさらに伸ばそうとすると今度はお腹が出てきてさらに不格好にもなる。「どうやったらそんなきれいなあるき姿になれるの?」と思って聞いてみたことがあるけれど、「何も意識したことないから分らない」と、つれない返事。たぶん骨盤の位置や角度がそもそも違うのでしょう。骨盤の前屈か後屈か・・・そういえば少林拳を教わっていたころ、毎日骨盤を広げて開脚する”股割き”のトレーニングをやらされたことを思い出します。あのときにきちんと股を開けてペタッと上半身を床につけられる人たちは、ほぼ例外なく皆あるき姿がきれいでした。わたしは、アレ、全然できなかったもの・・・今さらこの歳になって股割きトレーニングを独りで始めようとは思わないけれど、せめて世に云う『骨盤ダイエット』の類の体操でもしてみようかしら。

一度で良いから、どこぞのモデルさんみたいなあるき姿になってみたい!

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事前情報

いよいよわたしの受ける結石粉砕術が明日に迫りました。昨日もそうでしたが、今夜は緊張してよく眠れないかもしれません。入院は、若いころにマイコプラズマ肺炎で自分の働く職場に5日間入ったとき以来です。45年来の付き合いである尿管結石については”石博士”を自称するわたしですが、正直なところ、『体外衝撃波結石破砕術(ESWL)』というものの詳細を存じません。カメハメ波のような波動をピンポイントに石に照射して石を砕く治療だというくらいの知識はありますが、具体的なものを見たこともないので実はピンときていません。

健診や医療機関を受診して自分につけられた病名やその検査名や治療方法を聞くと、すぐにスマートフォンを取り出して検索する人が多いですが、わたしはあえていつもそれをしません。もちろん、他人の病気についての質問を受けたときはきちんと調べますが、少なくとも自分に関してはあえて調べません。担当医師やナースが説明してくれたことが全てです。なぜなら、病気に関するネット情報はほとんどが最悪ケースが並べられ、そのことだけでアタマの中が一杯になるからです。”他の臓器に傷をつける事なく結石を除去できる、あらゆる手術の中で体の負担がもっとも少ない治療法です”なんて書いてある説明よりも、合併症で緊急治療を受けた話や砕けずに何度も受けた話などの方が頭に残ってしまうからです。だから、今回も外来で院長先生が説明したコト以上の情報を入れないようにいています(上記内容はこのブログを書くためにちょっと検索引用しましたが)。

ところが、わたしがESWLを受けると聞いただけで、「わたしの友人は1回で取れずに3回したそうですよ。とても痛かったって」とかわざわざ云いに来るヤツがいたり、今日なんてたまたま人間ドックの結果説明をした男性が「自分はなかなか割れずに(わたしが受ける予定の病院で)結局1ヶ月近く入院することになった」とか武勇伝を語る・・・なぜだか不思議といろいろな雑音が集まってくるんですよね。

とりあえず、明日の朝から受けてきます。個人的には痛みや複数回治療の可能性などは全然気にしていませんが、大動脈損傷だけ心配しているところです。ごきげんよう。

 

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体重の妙

尿管結石のトラブルに見舞われて1ヶ月半、いよいよ今週衝撃波による粉砕術を受けるわけですが、それをいい訳に毎晩たらふく食って飲んでしているのでお腹がみるみる出てきまして、体重も増える一方。なので、1週間前に量って以降、体重計には近づいていません。

たしか、1週間前に量ったときにはその2週間前の体重より1キロ近く増えていて、それがショックで量らなくなったのです。でも、「これじゃいかん!」と一念発起して、今日怖いもの見たさも加わってこっそり体重計に載ってみました。そしたら、なんと1ヶ月前の値に下がっていたではありませんか。「何もしてないのになんで?」と思いながらも嬉しくて早速スマホアプリに値を入力。ずっと見たくもなかった体重の折れ線グラフを眺めながらほくそ笑んでおりました。体重が減った理由はわからずとも、たしかに今朝の洗面所で歯磨きしながら姿見を眺めて「顎がちょっとシュッとしてきたかな」と思ったばかりです。

でも、実はこのグラフを眺めていて気づきました。1ヶ月前のさらに2ヶ月前にはわたしの体重はそれよりさらに1キロ近く少なかったという事実。そうです。出てきたお腹で増えた体重がやっと元に戻ったと思いきや、実は1ヶ月前にはその体重を見ながら「ヤバい、またリバウンドしてきとるぞ!」と悩んでいたと云うことをすっかり忘れていたのです。またしても、今年もいつものようにリバウンド・・・何も成長しないままに歳だけ取っていくのでございます。

 

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今日は働く日?

毎朝、目覚まし時計のアラームが鳴る直前に、もうすぐ生後8ヶ月になる愛犬が顔に近くに寄ってきて舐めるか胸に載ってきるのでやむを得ず起きるのがわたしの日課です。

そんな朝、最近目覚めたときに、「今,何時?」「今日は何日?」ということよりも前に、「今日は、働く日?」という疑問が先に浮かぶようになってきました。働き方改革で有給休暇や振替休日を頻繁に取るようになった弊害なのかもしれません。さらに11月と12月は老犬の急病やわたしの病気で予定外の休みを取る日も多く、なんか、月の半分方働いてない感が襲ってきています。

何となく、イメージ的に「今日は休みだったかな」という緩い感じで起き上がって、「あ、違う。今日は普通に働く日だ」とわかって慌てるとか、逆に「いかんいかん、遅刻だ!」と慌てて飛び起きたら勤務のない土曜日だったりとか。どうもカラダのリズムがおかしいのです。妻もわたしが木曜日に休むと翌朝の金曜日が「月曜日と錯覚してしまって変な感じになる」とぼやいていました。

朝起きが不規則になると日内時計が狂って調子が悪くなるのと同じくらい、週単位のリズムの変調にもちょっとオロオロしてきている今日この頃です。これから、退職、嘱託、再雇用、臨時などいろいろな雇用体系の中で働くことになると、一層自分のカラダのリズム作りが大変になるような気がして、ちょっと気が重い今日この頃です。とりあえず、昨日(木曜日)はお休み(有給休暇)、今日(金曜日)は勤務(夕方早退して病院受診)、明日(土曜日)は勤務(半ドン)・・・曜日カレンダー通りにいかない生活なのであります。まあ、それでもずっと家に居て、「毎日が日曜日」とか自営で「毎日が仕事」というリズムに比べれば、刺激があっていいのかもしれませんけど。

 

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就寝時刻の最適値

22~23時の間に眠りに就く人は心疾患リスクが低い、英エクセター大学研究報告

夜10~11時の間に眠りに就く人は心疾患のリスクが低いというデータが報告された。英エクセター大学のDavid Plans氏らの研究によるもので11月9日、「European Heart Journal ― Digital Health」に論文が掲載された。

性別に見ると、男性では入眠時刻が午後11以降の場合のリスク上昇は有意でなく、午後10時前の場合のみ有意だった。女性では入眠時刻が午後11時台の場合は有意性が消失し、その他のカテゴリーは有意性が維持されていた。

つまり、イギリス人88,026人(平均年齢61.43±7.8歳、男性41.6%)について検討すると、22時台に就寝する人が一番心疾患になりにくく、男性ではそれより前に寝るとリスク上昇、女性は22時より前に寝るか24時以降に寝るとリスク上昇があるということらしい。

まあ、睡眠の質は生活習慣病を語る上で一番重要だと云われていますし、朝起きて日光を浴びることから体内時計がリセットされてその14時間くらい後に眠くなるからそのときに万難を排して床に就くのが良い、と教わってきました。わたしも数年前に目標として22時(少なくとも23時まで)に床に就くというのを試みたことがありますが、たしかに翌朝の目覚めの爽快感や1日の躍動感が違っていることを実感できました。

でも、同じ『規則的な朝起き習慣』でも、起床時刻が5時頃の人もいれば9時頃の人もいるでしょうに、その起きる時刻に関係なく寝る時刻だけで分析した結果で何かを論じても大丈夫なのだろうか。それとも、「まず22時に床に就くところから1日が始まる」という理論なのだろうか。

もういい歳だから、夜更かしは止めようと思うのだけれど、最近食後の転た寝をしてしまうからどうしても22時台のゴールデンタイムを逃すことが多いのが大いなる反省点です。

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互いを思いやる心

先日、わたしの職場にあるコンビニ店員さんの苦情が紹介されました。

「舌打ちをする、態度が横柄である、上から目線で偉そうにする、規定外の返品を強要する、エディなのにセルフレジを使わない・・・」

施設利用のお客さんのことではなく、うちの職員のコンビニ利用時の態度に対する不満です。これにどう対応したら良いかを検討してほしいというもの。普通のコンビニのどこの店にでもいるムカつく客の態度と同じでしょうが、それを同じ職場の職員がするのが許せない、と。方や、利用する側からすると、同じ職場の職員という意識はなくあくまでも施設内にあるコンビニの客と店員という感覚なのだと思いますから、その間にある意識のギャップは埋められそうで埋められない大きな溝のような気がします。

でも、そもそもこれは人間の資質の問題であり躾の問題であり、その「偉そうな態度」の輩はおそらくいつもそうであり、同じ職場の自分より下の立場のスタッフに対してもきっとそうであり(こういう輩に限って上司や同僚にはニコニコしてたりするものだが)、注意したところで変わりはしないでしょう。客側を注意するよりも、「そんなやつらにムカつくだけ損だから『かわいそうに』と思って放っておきなさい」と店のスタッフ側に通達した方がはるかに建設的な様な気がします。

こういう社会常識というか社会良識の中では、互いを思いやる心がないと必ずこういう軋轢が生まれてきます。互いに「相手が」こうするべき、という思いが強いから。「自分が」こうありたい、と思えばスムーズに行くことなのだけれど・・・この職場に30年以上働いていますが、なんか年々そんな『思いやる心』が加速度的に消失していっている気がして寂しい限りです。

 

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どっちにしても深酒?

泥酔男性が駅で転倒・20代女性トイレで動けず...自粛明けで「深酒」、救急搬送が急増

 ”新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が埼玉県内で解除され、飲食店での酒類提供が可能となった10月以降、急性アルコール中毒で救急搬送される人が急増している。搬送者数(速報値)は10月が112人と、9月の2倍近くに上った。”というニュースが読売新聞2021.12.3号に掲載されました。

自粛明けで皆のココロが弾けているということを云いたいのだと思うけれど、ついこの間、自粛期間中は家飲みするためについつい飲み過ぎて肝機能を悪化させる人が増えたとか、がんの発症率が増えたとか、そんな報告を読んだばかり。

結局、「人はなにかと理由を付けて酒を飲む」~♪酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ♪てヤツでしょうか。まあ、外飲みの飲み過ぎは大けがに繋がることと社会に迷惑をかけることを考えると、注意はしないといけないですね。

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中性脂肪月間

今日から使える!中性脂肪の知識

 存じませんでしたが、『中性脂肪学会は、中性脂肪学に関する研究や発表の場を設け、医学・医療の質を向上させることなどを目的として2017年に設立された』そうです。10月第3土曜日を中性脂肪の日とする記念日登録を申請し承認もされています(”中性脂肪の漢字のうち、「性」には「十」が、「脂」には「月」が含まれていることの語呂合わせ”だとか)。さらに、今年から12月を中性脂肪月間と定めて、「今日から使える!中性脂肪の知識」のテーマのもとで学会や啓発講演を企画しているようです。

いまや中性脂肪はコレステロールよりも動脈硬化疾患の中心を成していると云われ始めて久しいのに、意外にコレステロールより軽く見られています。おそらく、生活習慣、特に夜の飲み食いに絡んでいる上に画期的な治療薬がなく、個々人の努力にゆだねる部分が大きいからなのかもしれません。わたしもご多分に漏れず若い頃はいつも高中性脂肪血症でした。同僚達にも同類はたくさんいました。寝る間も惜しんで働いて夜遅く帰ってから夕飯を投げ込む生活なのだからやむを得ない!と、むしろそんな生活を自慢していた節もなくはない。そんな中性脂肪が如何に重要か(人間は中性脂肪過多に耐えられる体質ではないと云うこと)を啓発啓蒙するためには、これくらいガンガン働きかけないとむずかしいのかもしれません。

今回の特集である中性脂肪蓄積心筋血管症TGCV)については、以前ここで一度触れました。その病態の第一人者の大阪大学特任教授の平野賢一先生の講演をいち早く聴いたことがあるので、わたしは一応理解できていると自負しますし、ことあるごとに「心臓に巻かれている脂肪が怖いのだ」という話を受診者にしております。ただ、そういう人にどういう治療をしたら良いのかを失念しており、是非とも教えてもらいたいものだと思っております。

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若作り

「エラく若い格好をしていますね」とよく云われます。

そうです。たしたに、この歳にしてショッキングピンクのパーカー着たり、若人に人気のトレーナー着たりしてるジイさんなのです。でもこれはしょうがないのです。なぜなら、ここ10年くらい新しい服を買ってないからです。子どももいないから孫もいない。だからいつまでも万年青年であると言う感覚も確かにあるのですが、そんなことではなくそもそも物持ちが良いのでずっと同じ格好なだけです。

ときどき、どこぞの年寄りがエラい若い格好してて「格好いない」と感じることもあれば「ちょっとイタいな」と感じることもありますが、あれはわたしと同じ理由なのか、それとも本当にモダンなのか・・・(笑)でも、この『見た目のアンチエイジング』というのは、アンチエイジングの為には絶対に大事なことなのだそうです。「年相応の」とか「年甲斐もなく」とかいう感覚が働くと、それだけで歳を取るのです。だから、わたしは若作りの格好に違和感がないような生き方をしたいといつも思っています。

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マグネシウムおそるべし

わたしが所属する日本ポジティブサイコロジー医学会のメールマガジンに、『時事メディカルDr.純子のメディカルサロン』のご案内が載っていまして、ちょっと覗いてみました。こういうコラム集はとてもためになります。


 その最新刊に<意外に知らないミネラルの話~マグネシウムにさまざまな効能~>というのが出ていました。横田邦信・東京慈恵会医科大学客員教授と海原純子先生の対談形式でわかりやすくマグネシウム摂取の重要性について説明してくれていました。そうそう、アトピーの原因に「穀物を摂らなくなってマグネシウム不足になったため」というのがあるのは以前聞いたことがあります。”マグネシウムが真菌の増殖を抑え、角質のバリア機能を維持することで、水虫の予防や改善にも効果”があるというのは初めて知りましたが、皮膚のバリア機能の改善に絡むということを考えると、アトピー同様にすぐに理解はできます。


マグネシウムは歯・骨の重要な構成成分であるほか、神経や筋肉の働きにも必要不可で、欠かせないミネラルです。マグネシウムが不足すると、筋肉のけいれんやこむら返りが起きやすくなります。血管を拡張させて、血圧を下げる方向に作用し、血管の緊張を調整します。”・・・はいはい、わたしはとにかく積極的にマグネシウムを摂取すべきですね。とはいっても、サプリ以外でマグネシウムを効率的に摂取するのはなかなかむずかしそう。結局、”穀類(全粒穀物)、緑色野菜(緑の濃い野菜類:葉緑素の中心はマグネシウム)、海鮮魚介類(海藻と魚、貝類)、豆類、ナッツ類、バナナをはじめとする果物”となるわけですか・・・あれま、わたしゃ意外に十分摂っているんじゃなかろうか。

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残り1ヶ月

やっと平穏な年末年始を送れそうな空気になっていたところで、敵も然る者、オミクロンなる変異株を送り出してきて再び世界を怯えさせているようです。

2021年ももう残り1ヶ月。いつの間にか今年も終わろうとしています。かれこれ2年弱の自粛生活で、「今年も何もしなかったな」とつくづく思います。繁華街にも全く出て行かないからもちろん繁華街での宴会もない。学会はwebを使ったリモート開催にしか参加していない。ひいきチームのサッカー応援も県を跨げずにシーズンパスの半分方使えなかったし、観戦するとしても全てが日帰りで夜に楽しく飲み語るシーンも全くない。毎年1回か2回は行っていた夫婦での一泊旅行ももちろん全くない。

そう思いながら、でも、だからといって昨年のような閉塞感をほとんど感じていない感覚もあります。毎日を粛々と過ごしながら、別に今の生活に何か不満があるわけでもなく、意外にこの”新しい生活様式”とやらに慣れてしまっています。「人気のお店でおいしい料理を食べたい」とか思わないでもないけれど、あのごちゃごちゃした密の店内はゴメンだなと思う。サッカー観戦では今は必ず1席空けるように決められているのに、これが隣席にもぎっしり入って超満員の風景になることを想像すると、「今の方が快適でいいんじゃない?」と思ってしまう。たとえ「マスクを外してもいいよ」と云われても、人混みの中でマスクなしで歩くのはかなり勇気が要る。満員電車もイヤだし、そんな思いをするならこのままマスク越しの生活を続けている方が楽だったりもする。

そう考えると、「別に前の生活に戻らなくてもいいかな」とも思ってしまうのがわたしの周辺の今の生活の感覚なのであります。

そうは云ってもいよいよ師走。月並みですが、来年こそは”いい年”でありますように。

 

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