中性脂肪月間
存じませんでしたが、『中性脂肪学会は、中性脂肪学に関する研究や発表の場を設け、医学・医療の質を向上させることなどを目的として2017年に設立された』そうです。10月第3土曜日を中性脂肪の日とする記念日登録を申請し承認もされています(”中性脂肪の漢字のうち、「性」には「十」が、「脂」には「月」が含まれていることの語呂合わせ”だとか)。さらに、今年から12月を中性脂肪月間と定めて、「今日から使える!中性脂肪の知識」のテーマのもとで学会や啓発講演を企画しているようです。
いまや中性脂肪はコレステロールよりも動脈硬化疾患の中心を成していると云われ始めて久しいのに、意外にコレステロールより軽く見られています。おそらく、生活習慣、特に夜の飲み食いに絡んでいる上に画期的な治療薬がなく、個々人の努力にゆだねる部分が大きいからなのかもしれません。わたしもご多分に漏れず若い頃はいつも高中性脂肪血症でした。同僚達にも同類はたくさんいました。寝る間も惜しんで働いて夜遅く帰ってから夕飯を投げ込む生活なのだからやむを得ない!と、むしろそんな生活を自慢していた節もなくはない。そんな中性脂肪が如何に重要か(人間は中性脂肪過多に耐えられる体質ではないと云うこと)を啓発啓蒙するためには、これくらいガンガン働きかけないとむずかしいのかもしれません。
今回の特集である中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)については、以前ここで一度触れました。その病態の第一人者の大阪大学特任教授の平野賢一先生の講演をいち早く聴いたことがあるので、わたしは一応理解できていると自負しますし、ことあるごとに「心臓に巻かれている脂肪が怖いのだ」という話を受診者にしております。ただ、そういう人にどういう治療をしたら良いのかを失念しており、是非とも教えてもらいたいものだと思っております。
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