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ワクチン、ワクチンって?

「老化細胞除去ワクチン」の開発に成功

順天堂大の研究グループが、老化の原因とされる「老化細胞」を除去するワクチンの開発に成功したと発表した。マウス実験で加齢に伴う諸症状が改善したことを確認しており、ヒトへの応用も期待できるとしている。
老化細胞だけに作用し、副作用をおさえながら除去できる手法として、老化細胞に現れる「GPNMB」と呼ばれるタンパク質をターゲットに、老化細胞を除去するワクチンを開発した。

またまた感染症ではないものに対する『ワクチン』だ。先日『脂質異常に対するワクチン』が熊本大学で開発された、という話題を書いたばかりです。もはやこうなると「『ワクチン』=感染症の対抗策」という構図は取っ払って考えなければならないということでしょうか。

とにかく、いろんな現象が「ワクチン接種で止められる」という時代が来ているのでしょうが、これはほんとうに喜んでもいいものでしょうか。”予防”ではないのですよ。悪化しているLDLコレステロール値が改善したり、増えてきた老化脂肪を選択的に除去できるっていうことは、ヒトは努力したり制限したりして生活習慣病予防をする必要はなく、悪くなったらワクチンを使えば良い、という方向に必ず行くのですよ。いや、道徳的なはなしではなく、ヒトのカラダの営みには必ず必然があるはずなのに、目的にかなわないものだけを意図的に曲げてしまうことが、トータルの人生として問題ないことなのでしょうか。本文に書いてあるように、たとえ実用化されるようになったとしても当面は家族性疾患や難治性の代謝疾患に悩むような特殊な患者さんにだけ使えるようにしてほしいものだと思います。

実用化されるのがいつのころになるのかはわかりませんが。

 

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