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ウィルスもバカじゃない

地域の開業医で働くスタッフの話では、わたしの住む地域での今のCOVID-19感染拡大の大きな原因は成人式だったようだとのこと。抗原検査やPCR検査の問い合わせをする人の多くは「成人式で一緒になった友人が感染して濃厚接触者になっているようだから確認したい」と云うそうな。式の出席そのものではなく、その後の宴会やカラオケやで拡散しているようだ。そもそも、成人式は都会に出て行った連中が帰ってきて久しぶりに交友を温め合う場なのだから、たとえ帰ってくる連中が出発前に検査して陰性を確認してきたのだとしても道中どこで感染するかもわからないし、感染していたけれど検査したときにはまだ陽性にならなかったかもしれないわけで、決してウイルスと一緒に帰省してきた連中が悪いわけでもなんでもない。

まあ、想定の範囲内の現象でしょう。というか、ウイルスは自らが生き延びるためにはちゃんと効率を考えて無駄なことはしないみたいだ、と感動すら覚える。年末年始や新年度の始まりや夏休みや、とにかく人が移動する時期にそっとくっついて行って増殖する。最初のころは一番ヒマで昼からカラオケに行ったり寄り合いしたりしていた年寄りが中心だったが、今のこの時期は家族連れが自粛気味だったのに対して若者の行動範囲が広いし動きも活発だった。だから、彼らにくっついて行くのが一番効率が良い。わたしたちみたいに、何をするにも臆病で行動範囲が狭くなってしまった年寄りにくっついたところで拡散能力はたかがしれている。COVID-19も何度も波を作りながら反省して改良してきているのだろう、とオミクロン株の動向を眺めながら思っているところです。

年末年始の若者の大移動と宴席が誘因であるのならそろそろ頭打ちしてきても良さそうなモノなのだけど、まだまだ増殖の加速度は衰える空気ではない・・・どうなりますことやら。

 

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