減量の理屈
「今から1年間で5キロ痩せる、と宣言してきた!」
通っているリハビリ施設から帰ってくるなり、妻がそう云いました。「さすがにこれはなんとかせねば」と何度目か(笑)の危機感を覚えたのだそうです。
「ちゃんとやれば必ずできますよ」とトレーナーさんからも激励。「だって、考えてみてください。一年に5キロなら半年で2.5キロですよ。月に400グラムくらいなんだから、そう考えたら簡単ですよ」って。
まあ妻もすっかり妙齢です。女性ホルモンが加速度を増して脂肪細胞に転化していく世代ですから、そう容易(たやす)いことではないことくらい本人も知っているようです。そして、トレーナーさんの激励内容も、現実的にはそんな直線的な変化は起きないことをみんな知っています。取りかかるときの”やる気”を高める効果くらいしかないでしょう。
実践した人は実感していると思いますが、ダイエットというのは決めたことをやり続けて最初の1ヶ月くらいしないと明確な体重変化は起き始めません(開始してすぐに何キロも減るのはおそらく異常にムリをしているか元々の生活が乱れ過ぎているか)。ずっと横ばいで「これ大丈夫なの?」と疑心暗鬼になっても地道にがんばり続けて、カラダが自分の主人の真剣度を信用し始めてから初めて反応するものなのですから。さらに、同じことをずっと続けていてもある時点から突然減らなくなります。インとアウトのバランスが平衡になる時は必ずきます(まじめにがんばっていれば、ですが)。ここで諦めると必ずリバウンドするわけですが、それ以上減量をしたければもう少しムリをしなければならないことになります。でも、わたしはそれは必要ないと思っています。自分のカラダが生み出した平衡点は自分のカラダにとっておそらくその時点でのベストな状態だと思うからです。今から何かのコンテストに出るとかいうのでなければ、これ以上ムリをする意味がないと思います。
正直なところ、目標点に達することよりも達した後にそれを維持させることの方がはるかに大変だということを多くの人は経験で知っています。だからリバウンドがあり、だからダイエットの戦いが一生続くのであります。
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