ハンドドライヤー
ハンドドライヤーとかジェットタオルとか云われているものは、よく公共の建物内やスーパーなどの店舗のトイレに設置されている、あの手を洗った後の水を吹き飛ばして乾かす器具ですが、新型コロナが流行し始めて程なく、日本中のすべてのハンドドライヤーが使用停止になりました。洗った手についたウイルス、あるいは患者の咳やくしゃみの唾が水と一緒に飛び散って感染拡大の原因になるかもしれないから、という理由だと思います。
あれが、徐々に使用再開になってきていることにお気づきでしょうか。上記の使用停止を推奨する政府の指針が出されたのが2020年5月、それに対して経団連が三菱電機の検証結果を踏まえて見直し指針を出したのが2021年の春なわけで、もうすでにそれから1年近く経とうとしているのに、世間は一向に再開の動きになりません。おそらく、政府がGo!を出さないからだと思われます。再開して感染拡大したら責任問題だから、という感じで二の足を踏んでいるところでしょうか。おそらく、経団連の企業から率先して積極的に再開させないとなかなか社会で再開の空気に加速度はつかない感じはします。
わたしが産業医をしている企業ではこの春からハンドドライヤー使用再開に踏み切る方針になりました。不特定多数が使う場所ではないのだし、そもそも自分の手持ちのハンカチの方がはるかに不潔なのだから、ペーパータオルを使うのでなければハンドドライヤーの方が清潔ではないかと思っています。頻繁に消毒や事後管理をすること、利用者はたとえハンドドライヤー使っても生乾きの状態では不潔であることなど、コロナ前の常識はきちんと踏まえて使ってもらいたいと思っております。でもまあ、ペーパータオルがベストだとは思いますけれど(SDGsの考え方に退行するかもしれませんが)。
PS)と、書いた後、オミクロン株の影響もあって一気に感染者が増えてきた状況を鑑みて、ハンドドライヤーの使用再開は再延長になりました。「関係ないよ」と思いつつ、何かあったときの責任は日専連は取らないはずだから、そりゃ簡単には動きません。残念です。
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