子どもの体力
<小・中学生の体力が低下 運動時間が減少し、肥満は増加 スポーツ庁「全国体力・運動能力調査」>
”スポーツ庁は、2021年度「全国体力・運動能力調査」の結果を公表した。体力調査の合計点は2019年度に比べ、小・中学生の男女ともに低下し、肥満の割合が増加した。
同庁では、コロナ禍による運動時間の減少や、テレビ・スマホ・ゲームなどを視聴するスクリーンタイムの増加などの影響を指摘している。「コロナの感染拡大を防止するため、学校の活動が制限されたことで、体育の授業以外での体力向上の取組みが減少したと考えられる」としている。”(保健指導リソースガイド2022.1.18号から)
コロナ前と比べて子ども達の体力が軒並み低下し、それに反比例して肥満度が増し、テレビ・スマホ・ゲームなどを見ている時間が増えているというわけで、以前からあった傾向がコロナ自粛で一層顕著になった、と指摘しているようです。
まあ、コロナが悪いわけでもなく、そのはるか前から子ども達は外で遊ばなくなったし動くのが苦手だという子が増えてばかりなわけで、それは外部環境が悪化したから(犯罪や大気汚染など)とかゲーム環境が著しく良くなったからだとか云われてきています。でも、昨日ここに書いた連中(不届きな遊びをしている連中)を眺めていると、もともと「動くのが好き」が子どもの原点なのだろうと確信します。人間以外の動物たちは皆そうです。子どもなのに「動くのが嫌い」とか「動くのが面倒くさい」とかいう子達は、そもそも親御さんがそうであったり、家族がそうであったりという環境に生まれてきたからなのではないかと思うのです。わたしは子どもの頃超肥満児で体育が苦手でしたし、今、特にスポーツが好きなわけでもないしアウトドア派でもありませんが、わたしが子どもの頃は辺りが暗くなるまで外で汗だくになって遊んでいました。運動にセンスが問われ点数を付けられるようになって「運動」が嫌いになりましたが、「遊ぶ」のは好きでした。たぶん、生まれてきたときの子ども達はほとんどがそうなのだと思っています。
だから、運動環境を整えて子ども達に身体を使う遊びの楽しさを教えるよりもっと先に、まず生まれてきた子達に動く楽しみを教えてなければなりません。そのためにはお母さんやお父さんが動かなければ始まりません。小さい頃から英才教育で運動のプロの教室に入れたところで、両親がゴロゴロしていたらおそらく多くの子ども達は脱落します。まずは、家族みんなで、あるいは社会みんなで動きましょう。
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