新しい生活
先日、バラエティ番組にチャンネルを合わせたら3~4年前の映像が流れていました。出演している芸人さんの姿にはあまり変化がないのに、なんかものすごい違和感を感じました。1画面の中に10人近い人がかつての満員電車の座席の様に折り重なるようにぎゅうぎゅう詰めで座っているのです。ああそうか、コロナ前のついこの間までこんな異常な世界が当たり前だったんだな、と思うとともに、明らかに今の生活に全てが慣れてしまっていることに驚きました。今、この画像を見たら、誰もがあんな時代に戻れない(戻りたくない)と感じるに違いないと思います。
店で食べる料理をテイクアウトしてもちっともおいしくない、料理は料理店で食べなければ味が劣化する、と作る側も食べる側も思い込んでいたのに、いつの間にか店の味をそのまま家で再現できるテイクアウトメニューが開発され、むしろお取り寄せ料理の方がおいしくできたりする時代。現地開催の学会では同時進行のセッションだとどれか1つだけしか選べなかったものが、Web開催でオンデマンド配信してもらえると仕事も休まなくて良い上に、聞きたかった内容が全て聴講できるようになって、情報取得量はせわしなかった数年前よりはるかに多くなってきました(もちろん本人の心がけ次第ですけど)。
「あるべきモノがなくなった」と不満と不安に駆られている間に社会はしたたかに変貌し
、むしろみるみる進化しています。コロナ前、いかに効率よく詰め込めるだけ詰め込むかで評価される経済効率優先の社会でした。ほんの20年前とは全く違う異常な社会にいつの間にか変化していたことに、コロナ禍のおかげで気付かされたと云っても過言ではありません。今の社会が決して正常な社会だとは思いませんが、数年前の社会を顧みて「あれは異常だったよ」と感じるモノはやはり本当は異常なのだと思います。
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