情報操作
「今のロシアの情勢は本当はどうなんですか?」
先日わが家に来た友人がそんなことをわたしに聞きました。
「あぁ。『プーチンが狂い始めてる』とか云われているやつ?」
「そうそう、それは本当なの?」
知らんわ、そんなこと。わたしはロシアの政府関係者でもなければスパイでもないのだから。たしかに、ここ1週間のロシアのやることは常軌を逸しているし、その指示を出すプーチン大統領の目つきも異常だと思うけど、そもそも日頃から本当の情報を外に漏らさない国なのだから、国内で起きていることの真実などわかろうはずもない。テレビニュースやワイドショーで専門家らしき人がコメントしたり、どこぞの情報筋からの情報だと云いながらまことしやかに話していることですら、本当のことはわかりません。特にこうやって戦争状態に突入したらほとんど情報操作合戦なのだから、当事者のロシアから発せられる情報もそれを打ち消すように欧米諸国から発せられる否定情報も、あるいはウクライナ大統領から発せられる情報も、もはや本物はどれだかわかりません。もしかしたら、全部がウソかもしれない。
だから、「少なくともマスコミやネットから流れてくる情報はあまり鵜呑みにしない方がいい」と、くだんの友人には昔からいつも忠告していたのですが、「本当はこうらしいよ」とテレビの受け売りの情報を広めそうで心配です。とにかく真実はひとつ。その真実はおそらくあと5年や10年の後になってやっと明かされることでしょう。
今、わたしたちが欲しいものは「真実の情報」ではなく、大事にならないうちに戦争状態が終結することだけなのであります。
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