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”適度な”睡眠

適切な睡眠時間が心房細動の予防に重要

 ”心房細動(AF)の予防には、日ごろから規則正しく適切な長さの睡眠を取ることが肝要である。国立循環器病研究センター健診部のAhmed Arafa氏、特任部長の小久保喜弘氏らは、都市部地域住民を対象とした吹田研究の解析およびこれまでの疫学研究とのメタ解析を行い睡眠時間とAFの関係を検討。その結果、睡眠時間が短時間、長時間、不規則であっても心房細動(AF)リスクが上昇することが分かったとEPMA Journal(2022; 13: 77-86)に発表した。”(Medical tribune2022年03月14日配信)

心血管イベントが入眠時刻でも睡眠時間でもU字カーブを示していて、早く寝ても遅く寝てもイベントが起きやすくなるし、睡眠時間が短すぎても長過ぎても良くないことは、これまでもよく云われてきたことです。ただ、睡眠時間と心房細動の関連性について国内で検討したことがなかったので吹田研究の解析および前向き研究とのメタ解析で検討したのだそうです。

「日ごろから、睡眠不足や睡眠過多、睡眠時間が不規則にならないように心がけ、規則正しく適切な長さの睡眠を取ることが、AF予防に重要である」という結論に特段の異議もなければ疑問もありません。ただただ、起こしたこともない(陰で起きているかもしれないけれど)発作性心房細動を予防するために現代社会で生きる人たちが煩悩と戦えるのだろうかとか、超ストレスフルな生活から抜け出すのは無理だと思っているのでないかと懸念はします。もう少し、心房細動がどれだけ恐ろしい病気かという啓蒙啓発を頑張らねば、とそっちの方が気になりました。

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