西鉄ライオンズ
先日夫婦でお伺いした知人宅。先日第2子を出産したばかりの若い奥さんはソフトバンクホークスの熱烈なファンだと云う。「なんせわたしはダイエーホークス時代からのファンですから。王監督のころを知ってますから」「九州に応援できるプロ野球球団があるって、すばらしいですよね」・・・さすがは熱烈ファン、とても熱く語り始めました。
「西鉄ライオンズ時代からじゃないんだ」・・・冗談半分につい小さく呟いたらすぐに反応されました。「それ何ですか?全然知りません。西鉄のチームがあったんですか?」と笑われました。あはは、さすがに古すぎたか。「だって、平成生まれだからね」と妻がフォロー。
「昔ね、福岡には西鉄ライオンズという強いチームがあったんですよ。ボクは予備校時代に平和台球場に行ったことありますよ」「平和台?」・・・知らんか。「西鉄が球団経営権を売ってから、太平洋クラブとかクラウンライターとかを経て今の西武ライオンズになって、福岡から所沢に本拠地が移ったんですよ。だから、東京で働くのにアパートを探したときは電車で西武球場に行けるように迷わず西武線沿線で探したんですよ」・・・ほとんど爺ちゃんから聞かされる戦争話の域か? 「ホークスは元々は南海ホークスだもん」「全然わかりません」「ほら、あのぼやきの野村さんが現役時代に活躍した球団よ。南海電鉄が持っていた球団経営権をダイエーが買って、この時に福岡にフランチャイズを移したのよ。最初は弱小球団だったけど、テコ入れに根本さんを西武から迎えてその時にかなりの主力級をライオンズから移籍させたりして徐々に強くなったんだよね。王監督の頃はもうかなり優勝争いできるチームになってたでしょ。だから、ライオンズとホークスは福岡の縁で繋がっている兄弟関係みたいなもんなのよね」
ふと気付いたら、わたしだけが話に熱中している。周りはほとんどちんぷんかんぷんだから苦笑い。「こりゃいかん」・・・空気を読めるわたしは、話をそそくさと終わらせ、東京の生活がいかに大変だったかとか方言談義とかに話題を移していきました。そもそも今は野球にあまり興味はないし。でも、個人的には、はからずも若い頃のいろいろを思い出させてくれた楽しい時間でした。
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