『床屋さん』
以前、『床屋』というコトバは放送禁止用語・自粛用語だと指摘されてブログの書き直しをしたことがありますし、その後かなり気を遣ってきました。
『床』という文字が性的印象を与えるからとか『○○屋』というのが日銭を稼ぐ職業への軽蔑語だから、という理由だったと思います。でも、実際のところ『○○屋』が全部ダメとなると困ったものです。『床屋に行く』がダメだからわたしのスケジュール帳には『散髪屋に行く』と書いてますしブログでも『散髪屋』を使ってますが、実は『散髪屋』はダメなんですよね。8年近くそうしてきていたのに、全く無駄なことでした。『パン屋』もダメ。
そういえば、調べれば調べるほどNG単語は出てきます。『ブラインドタッチ』は『ブラインド』がNG、『バカチョン・カメラ』『片手落ち』・・・たしかに最近使われるのを見なくなりました。よくもまあ、イチャモンつけるものを見つけ出すモノだとむしろ感心します。でも、『四つ葉のクローバー』が『四つ這い』を連想するからNGというのはあんまりです。
ところが先日、Eテレの『コレナンデ商会』を見ていたら、楽しげな歌の中に「床屋さん」という歌詞がありました。「おいおい、天下のNHKが放送禁止用語をそんなあからさまに使ってもいいのかい?」と驚いて独りツッコミしてしまいましたが、『床屋』はダメだけど『床屋さん』は良いらしいのです。『○○屋さん』の『さん』が付けばOKなのだと・・・たしかにむかしのわたしのブログにも書いてありました。
本当に「なんのこっちゃ」です。じゃあ、さらに丁寧に『床屋さま』と云ったらどうなのだろうか。今度は返って「バカにしている!」ということになるのだろうか。馬鹿馬鹿しいはなしである。こういうことを問題にしている輩に限って、決して『床屋さん』をリスペクトしてないのだ! わたしはそう声を大にして云いたい!
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