新しいか古いか
私の外勤先のスタッフの方が、「○○通りにある●●整形外科ってもうかなり古いですよね」と聞いてきました。
「え、そうでもないんじゃないの。●●整形外科は、その前は△△内科クリニックだったんだけど、たしか私たち夫婦が東京から帰ったときにはまだ△△内科クリニックだった気がしますよ。」「そうですか。でも私はかなり前から知ってる気がします。10年以上前からあるでしょ」「そうねぇ、10年よりは長いかな。でも、15年は経ってないと思いますよ」
ということで、お互いの認識が一致しましたが、10年前は古いのか新しいのか、そのレベルで認識の違いが出ました。「平成のものはまだ新しいでしょ」と云ったら「もう平成になってから30年以上ですよ」と・・・たしかに(でも、こっそり検索したら●●整形外科の開業は2013年・・・まだ10年経っていませんでした。記憶ってそんなものなのですね)。「10年ひと昔」と云いますけど、たとえばそれが東日本大震災の前だったか後だったか、熊本地震の前だったか後だったか、そんな記憶の引き出しをまさぐってやっと思い出せるものかもしれません。もっとも、阪神淡路大震災の辺りになると、その前か後かもあまりはっきりしなくなります。私の自宅の水道の蛇口は上に上げて閉めるタイプですから、自宅は阪神淡路大震災の前に建てたとことがわかります(あの大震災以降、水道の蛇口は下向きに下ろすと止まるタイプに変わりましたから)が、もはやあの頃のことは遠い昔、歴史のページに吸い込まれていきそうです。
こうやって記憶は風化していくのですね。今日は熊本地震(前震)から満6年目の節目です。あの時に目に焼き付いた地獄絵図の光景ですら、遠い昔の夢の中の出来事のように霧がかかろうとしてきています。
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