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高齢者の生活指導

優先すべきは運動指導か、栄養指導か?

 ”超高齢化が進む中、地方自治体における独自のフレイル・サルコペニア対策が注目されている。2021年度時点で高齢化率38%の埼玉県秩父郡皆野町では、2020年度から体成分分析装置(InBody)を用いて筋肉量を測定している。皆野町役場健康こども課の梅津順子氏は、2020年度後期高齢者健診におけるサルコペニア判定の結果を、第8回日本慢性疾患重症化予防学会(2月13日ウェブ開催)で報告した。筋肉量と筋力に着目して高齢者の転倒リスクを評価したところ、筋肉量は少ないが筋力は十分にある群と、筋肉量は十分だが筋力が大幅に低下している群に分けられ、それぞれに適した指導が必要であると発表した。”(Medical Tribune 2022年03月30日配信)

健診でInBodyを使ってサルコペニアを分析したら、『筋肉量は少ないが筋力は十分にある』群と『筋肉量は十分だが筋力が大幅に低下している』群に分けられた、というのに驚きました。結局筋肉量はあるのに筋力が低下しているのは肥満や糖尿病の人たちで、転倒リスクが伴うから積極的に運動指導を行うべきで、一方筋力はあるが筋肉量が少ない人たちには高タンパク食を中心とした食事指導を中心に行うべきだろう、との提案です。筋力の有無は閉眼片足立ちで評価できるので普通の健診やドックでもやれますが、人間ドックならまだしもさすがに普通の健診受診者全員にInBodyの筋肉量測定を行うことはできないでしょうから、代用のできる簡単なメソッドを提案してもらえるといいかなと思います。まあ今の世の中、スポーツジムだけでなく、薬局や電器屋で勝手に筋肉量や体脂肪率は無料測定させてもらえるところがいっぱいあるから、試しにこっそり測定してもらうと良いのではないかという気はしますけど。

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