『点ブロスマホ』
月曜日の朝のNHKニュースで『点ブロスマホ』ということばを初めて知りました。
”東京都盲.人福祉協会によりますと、すでに点字ブロック上で、視覚障がい者と歩きスマホの人がぶつかるケースが複数発生。中には杖が折られたり、転倒し、救急搬送される事案もあったということです。”
歩きスマホする輩が、あろうことか点字ブロックの上を歩きながらスマホを弄っている、というのです。点字ブロックはまっすぐだし目立つのでスマホを弄りながらでも視界の中に認識できて便利だから、という感覚なのでしょう。でももちろん点字ブロックを利用するのは目の不自由な方ばかりですから、想定外に前からまっすぐに正面衝突すべき勢いで歩いてこられたらひとたまりもありますまい。恐ろしい時代になったものだと戦慄しました。
そもそも、自分が生まれた頃から点字ブロックが存在していた世代の人たちにとって、点字ブロックはさほど特殊なモノという認識がないのではないでしょうか。駅構内を歩いていても点字ブロックがあることさえ気づかなかったという人も少なくないようですし。おそらく、小学校低学年の頃に「点字ブロックは何のためにあるか」「歩くときにこれの上に絶対乗ってはいけない」などということをものすごく厳しく指導してもらっていない限り、今の現象は減ることはない気がします。よほどの死亡事故や損害賠償級のケガがあったとしても減らないでしょう。それを指導する小学校の教師や親たち自体が点字ブロックをさほど特殊なものだとは認識していないのでしょうから。
点字ブロックは目の不自由な人だけが使用できる小さくて重要な命綱の径・・・そのことをNHKの朝のさりげない特集で取り上げるだけではなく、是非教育現場や家庭で認識し直すきかっけにしてほしいと思いました。
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