「肥満症診療ガイドライン2022」
今年の夏に「肥満症診療ガイドライン2022」が日本肥満学会から発行されるらしい。
前回の発行は2016年だったから6年ぶりの改訂なのだそうです。”日本肥満学会による本診療ガイドラインの特徴は、BMIで規定される「肥満」から、肥満に起因ないし関連する健康障害を合併し医学的に減量を必要とする「肥満症」を抽出し、それに対して適切な医学的介入を行うとしている点だ。さらに、メタボリックシンドロームと関連する内臓脂肪の過剰蓄積によって生じる病態を重視している。”(日経メディカル2022.4.4)
第1章「肥満症治療の目標と日本肥満学会が目指すもの」
第2章「肥満の判定と肥満症の診断基準」
第3章「メタボリックシンドローム」
第4章「肥満、肥満症の疫学」
第5章「肥満症の治療と管理」
第6章「高度肥満症」
第7章「小児の肥満と肥満症」
第8章「高齢者の肥満と肥満症」
第9章「肥満症に合併する疾患の疫学・成因・予防・治療」
第10章「肥満・肥満症予防の実際と戦略」
第11章「肥満症治療薬の適応及び評価基準」
外科治療や内服治療などの概念が詳しく加わり、子どもや高齢者の肥満に対する扱いが別々に新設されたとして、結局は遺伝因子に関わる肥満症以外はあくまでも生活習慣なわけで、予防の概念から(特に子どもの頃の食育から)ガッツリ仕込まなければならず、子どもに最初から教育すると上手くいくのだけれど、それを教育する親がすでに肥満・肥満症だから一筋縄ではいかないのですよ。親にとっての肥満に対する治療は、今あるモノを削り落とすためにいろいろな楽しみを捨てていく作業なわけで、絶対的に楽しくないのですもの。最初から知らなければどうということはないのだから、それを子どもに教えない良い方法はないのかしら。やっぱり、禁煙指導と同様、学校教育にゆだねるしかないのかもしれませんね。あとは0次予防・・・社会環境が肥満にさせない構造になっていて、そこにいるだけで太らないしくみ、とか。だれか真剣に考えてくれないモノかしら。
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