ボクシング
「ボクシングってどうしてスポーツとして認められているのだろう?」
「ボクシングってなんであるのだろう?」
ふっとそんな疑問が湧いてきました。妻はボクシング番組を決して観ません。「人を殴って破壊する野蛮な行為を見て興奮する意味がわからない」と吐き捨てます。それを聞いても今まで気にもしていなかったのに、先日ボクシングに青春をかけた若者の特集を見ていて急に妙な違和感が湧いてきたのです。
他人を殴って破壊して何かを奪うという行為は人間の欲望のなせる技なのだろうと思うし侵略の歴史の中で生きるか死ぬかの戦いをしてきたわけだから、野蛮だけれど、一応理解はしています。ボクシングで強くなるために自分の力を高めてがんばるのは本人の自由。でも、それを傍から見ていて「やれ!やれ!」と興奮する観客を容認するのはなぜだろう。そもそもこれは奴隷を使って見世物的に死ぬまで戦うのをみて興奮する富裕層の道楽から始まったものではないのか。ロシアとウクライナの戦いを傍から見て非難するのにボクシングのタイトル戦は良いという理屈は本当に正しいのだろうか?スポーツとして生き残るべき競技だったのだろうか。
だったら、他の格闘技はどうか? 空手や柔道やテコンドウなどはどうか? 興行的な要素の強い格闘技は別にして、他のスポーツはやはりボクシングとは異質な気がしてならないのですが・・・。
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