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塩分制限に注意

地球温暖化で低ナトリウム血症による入院が増加か

気候変動が健康にもたらし得る脅威のリストは増加し続けているが、低ナトリウム血症もそのリストに加わることになりそうだ。地球の平均気温が2℃上昇すると、低ナトリウム血症による入院が約14%増加する可能性があるとする研究結果を、カロリンスカ研究所(スウェーデン)のBuster Mannheimer氏らが報告した。詳細は、「The Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism」に2月22日掲載された。”(Care Net 2022/04/26配信)

ナトリウムは、血圧を正常に保ち、神経と筋肉の機能をサポートし、細胞内外の体液のバランスを調節する上で必要である。血液中のナトリウム濃度が著しく低下すると、吐気、めまい、筋肉のけいれん、発作、さらには昏睡が生じることがある。

地球温暖化で熱中症になり汗を一杯かいて水をガンガン飲んで・・・塩分が体外に出ていくときにナトリウムが一緒に出ていってしまうことで低ナトリウム血症になってしまうわけですが、基本的に体内のホメオスターシス機能が働いてそう簡単には低ナトリウム血症は起きないはずなのです。でも、さすがにこの尋常ではない高気温に加えて、特に高齢者はマジメに塩分制限をし、マジメにエアコンを避けるようにする傾向があるので、かなり心配です。高血圧症や心臓病の治療に減塩は必須ですし、塩分1日5グラム以下なんて指標でがんばると現代社会では簡単に低ナトリウム血症に落ち込んでいきそうな危険性があります。かといってもともと塩分好きの方々に大義名分を与えてしまうと勘なしに塩分摂って心不全とかになって返って救急搬送されそうな心配も・・・中庸を知らない日本人への指導は、本当にむずかしい。
 

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