昼休みに働くのは当たり前
現在は労務管理と働き方改革の監視が厳しい時代ですから、昼間の間にこなせなかった仕事を業務終了後にやっていたら「時間外手当が発生するから業務時間中にこなせるように工夫しろ」と注意を受けたという人は少なくないかもしれません。でも、そもそも要領が悪くてそうなっているのではなくて業務量が異常に多いからそうなっているのだから、結局こなせない仕事は昼休みを削ってする羽目になったりします。「それはおかしな話で、いうならば”隠れたサービス残業”ということになりませんか」と云うと、「そんなことをするのは当たり前だろう」と古参の先輩に一喝されるわけです。
かつてそういう時代はありました(というか、わたしの若い頃はそれが当たり前でした。それをした上で夜も遅くまで働くのが医者の常識、という時代でしたから)。でも本来、昼休みは休まなければならない時間として、むしろ現在の方が厳しく指導されているはずです。でも、この時間は記録に残らない。業務時間外に残って仕事したら「時間外労働」という記録が残るけれど同じ仕事を昼休みにしても働いたのか休んだのか記録が残らないからわからないのです。最近は、植木屋さんとか水道工事屋さんとか、仕事がどんな中途半端な途中でも、所定の時間が来たら一斉に休憩に入ります。定刻になるまで一切仕事はしません。それが労務管理であり働き方改革なのだということで徹底されています。定刻になって仕事を再開して定刻までに終わらなければ翌日の仕事・・・そんなことはわたしの仕事では通用しません。翌日には今日とほぼ同じような量の業務が朝からどっと襲いかかってくるからです。どんなことをしても今日の分は今日のうちにこなしてしまわない限り業務の借金地獄に陥ってしまうばかりなのです。
「時間内に業務がこなせないのは要領が悪いから」と云われ、結局サービス残業したり朝早く来て残った仕事をこなしたりするうちに体調を壊してメンタル不調になっていく人をたくさん見てきました。時間内にこなせないのは何が悪いのか。どうやったらもっと仕事のシェアができて職場全体でこなすようにできるのか、それは個人の努力ではなくて職場の努力、そういう風潮だけは確保させておきたいものです。
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