手書き
先日、わたしの学生時代のクラブの同期が主催する劇団のメルマガの同期のKが書いたコラム「手書き」に、大いに反応してしまいました。
”「あなたは手で書いてるの? あ、そう。僕はパソコン、ダメだから。僕は字は下手なんだけれども、手で書くのが楽しいんですよ。自分が書きたいと思ってるものを手が書いちゃうっていうか。何書いていいかわからないようなときでも、とにかく原稿用紙を広げて先に手を動かすと、なんとなくそのまま書き始められる。手が書くっていうのはあるんですよ」”という別役実さんの発言の箇所。
わたしも、そうです。ブログやコラムを書くのに今は直接キーを叩いてしまっていますが、手書きの方が明らかに思考がばく進するのです。書こうと思っていることを書いている最中、アタマははるか前を走っています、何だか知らないけれどどんどん次が生まれてきているのが分ります。これがパソコンやスマホだと、キータッチして現在の文字を打っているうちに、たった今アタマに浮かんできていた文章が急激に薄れていって消えてしまうのです。「あれ、今、めちゃ良いフレーズが浮かんでたやん」と思って思い出そうとするのだけれど、みるみる霧の中に消えていってしまうのです。「なんで?」と思う。まあ、最近は逃げていった名分など後追いせずに諦めることにしています。そのうちまた降臨してくるだろう、と(多くの場合、二度と降りてきませんから、やむを得ずちょっとしっくりしない文章になってしまっていますが)。
だから、外勤先や出張先(最近はほとんどその機会がありませんが)では、極力、iPadではなくて何かの印刷物の裏紙に手書きで文章を書くようにしています。いつも名分です。ただ、この場合、帰ってからこのメモを見ながら改めてパソコンに打ち込み直さなければならない面倒くささが付いて回ります。この場合、メモ通りに書き写せば良いのに、つい頭の中で推敲してしまって書き直す。これが吉と出る時と凶と出る時と・・・うーん。
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