高齢者の飲酒は奨励すべし??
相変わらず、飲酒に関する報告はつい細かく目を通してしまう今日この頃。こんな肯定的な見出しなら尚のことです。
”75歳以上の日本人高齢者を対象とする研究から、適度な頻度でアルコールを摂取している人の方が、認知機能が高いことを示すデータが報告された。大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻総合ヘルスプロモーション科学講座の赤木優也氏、樺山舞氏らの研究によるもので、詳細は「BMC Geriatrics」に2月28日掲載された。アルコールの種類別ではワインを飲んでいること、飲酒状況では機会飲酒(宴会等)があることが認知機能の高さと関連しているという。”
そうか、ワインか。『毎日ではない中程度の頻度での飲酒』とは『週に1~6日飲む』『純アルコール40g/日未満』となるのか。とはいえ、このアバウトさは酒飲みには好都合すぎる。休肝日1日だけ設けておけばほどほどに飲めるということになります。
たぶん、最後の考察・・・”飲酒関連の行動の一部には社会参加が含まれるため、社会活動による認知機能の保護効果が影響を及ぼしている可能性がある。ただし本研究では、外出頻度や居住形態の影響を調整後にも有意な関連が示された。よって、飲酒に関連する行動パターンそのものが、認知機能に対して保護的に働くのではないか”と云うことの方が大切なのだろうと読み解きました。「外飲みすることもなく独りで、誰と話すでもなく黙々と、自宅で晩酌をする」パターン(これ、わたしの日常に近い)では認知機能改善に効果があるとはあまり思えません。もっとも、退職後自然豊かな田舎に住んで野山を眺めながらデッキに出て独りワインを楽しむ”悠々自適”生活がカラダに良いだろうことは推測できますが、それが認知機能改善に繋がるとしたら、それはワイン自体の効果のような気はします。
ま、とにかく、「適度な酒は良し」ということで(最近は、適量でも酒を飲むこと自体がカラダに悪影響だという報告が多くなっていますから、こういう報告はとても貴重)。
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